三川を見渡せる平安時代の史跡
そんな場所を歩いていると、とある公園を発見。国指定史跡『大山崎瓦窯跡』を有する史跡公園。
平安時代初期の瓦窯跡で、ここで生産された瓦が平安京造営に使用され、平安遷都において重要な位置づけの窯跡だったとか。平成16年(2004年)12月の調査で見つかり、ここで製作された瓦は平安宮朝堂院をはじめ、嵯峨院、河陽離宮に供給。平成18年(2006年)には、その重要性が考慮され国の史跡に指定。そういえば、以前訪れた京都市考古資料館でも、大山崎町がかつて瓦の一大生産拠点だったという説明を受けたことがあります。
高台にある公園からは桂川・宇治川・木津川の三川とその対岸石清水八幡宮でおなじみの男山がパノラマで見えます。そして、公園のすぐ下に阪急、JR、新幹線の線路も見えます。とても見晴らしのいい場所。
公園は二段構えになっていて、下段に窯跡が並んでいます。窯跡は全部で8か所見つかっています。ちょうど赤い植え込み部分がそれらに当たります。
順路をたどると間近でも窯跡を見ることができます。
そして、段差の傾斜部分を利用するかのように立地する窯跡。わかりやすいようにペインティングされたり、窪みができていたり。
今まで大阪方面へ向かう際に利用していたJR在来線から見えていたんだろうと思いますが、気づかず(汗)京都市内にも、平安時代の瓦窯跡がいくつかありますが、このように窯のあった場所が特定されていて、さらに広範囲に広がっていたことがわかる史跡も数少ないのではないでしょうか。大山崎の周辺散策の折には、この遺跡のスケールをぜひ肌で感じてほしい場所ですね。
今まで大阪方面へ向かう際に利用していたJR在来線から見えていたんだろうと思いますが、気づかず(汗)京都市内にも、平安時代の瓦窯跡がいくつかありますが、このように窯のあった場所が特定されていて、さらに広範囲に広がっていたことがわかる史跡も数少ないのではないでしょうか。大山崎の周辺散策の折には、この遺跡のスケールをぜひ肌で感じてほしい場所ですね。
この日はアサヒビール大山崎山荘美術館で開催中の記念展に行った帰りに周辺散策。そして、歩いている途中に出会う大山崎町のマンホールがこちら。桜とウグイスと赤松が描かれています。桜は桂川・宇治川・木津川の三川が合流する途中の、背割堤が名所でもあり。ウグイスは天下分け目の山崎の戦いの舞台として知られる天王山の豊かな野鳥の象徴。そして赤松は天王山一帯に広く植生。