新緑まぶしい登山参拝の愛宕神社
今回は清滝にある二の鳥居からスタート。一の鳥居は嵯峨鳥居本の老舗の茶店『平野屋』前にあります。
二の鳥居をくぐると、登山マップなども配布されていて、登山に臨む注意事項も掲示。
途中、参道横にはかつて神社まで続き、東洋一といわれたケーブルカー跡があります。戦時中の供出により廃線に。それ以前愛宕山にはホテルや飛行塔のある愛宕山遊園地、スキー場、テント村なども設置され、かなりのにぎわいだったそうです。
しばらく行くと、急場の給水所も。
参道には一の鳥居から50丁で山頂・愛宕神社にたどり着く表示があり、参拝客はそれを目安に山を登ります。
途中、嵯峨消防分団が設置された札も。100メートル間隔でこれが立っていて、その内容で元気をもらったり(笑)
こちらはもっと古い時代に建てられた丁石。
ここにはかつての茶屋跡で、かなりの賑わいだった様子。古典落語『愛宕山』にも登場し、現在は他の場所に移転して営業されていますが、愛宕名物団子『志んこ』は今も健在。
登っていくごとにお地蔵さんも点在し、その都度登山の無事を祈りながら参拝し登っていきます。
こちらもかつてお茶屋や休み処のあった場所。登山客の休憩所になっています。
途中、倒木をくぐったり、巨大さるのこしかけを見つけたり。登山らしい風情。
市内一望できるポイントも。昔は淡路島まで見えたとか。この日はくっきりと蛇行する桂川も見えました。
鞍馬山の木の根道を思わせるような箇所も。新緑の木漏れ日がすがすがしくもあり。
水尾分かれ。山頂までたどり着けるか自信のない人には、こちらの水尾参道ルートがおすすめ。京都駅からJR保津峡駅下車し、水尾自治会バス利用で水尾駅から登山口に。そこから愛宕神社にたどり着く最短120分コース。
花売り場。参拝客はここでお土産として樒(しきみ)を購入していったとか。かつて水尾の女性たちが毎日ここまで樒を売りにのぼっていたんだとか。毎日樒の葉を一枚ずつおくどさんにくべると火事にならないとの言い伝えにより、かまどがなくなった現代でも買い求める参拝客がいるほどなんだとか。
黒門。かつては神仏習合の山だったため、この辺りにお寺や宿坊もあったんだとか。
拓けた石灯篭の並ぶ場所に到着し、ようやく神社を意識する場所まで到着。
この脇に登山者が皆持参飯を広げるスペースがあります。この時まだ八重桜が咲いていました。
そして、ようやく愛宕神社に到着。
全国に約900社を数える愛宕神社の本社。 古くより火伏・防火に霊験のある神社として知られ、京都の料理屋さんの厨房や一般家庭の台所ではにこちらの『火廼要慎(ひのようじん)』の御札を貼るのがデフォ。ちょうど神社の方がTwitterにいつも投稿される参拝者記念撮影をされてるところでした(笑)その日の山頂の天候や気温もTwitter公式アカウントで発信されていますので、登山前に参考にされるといいですね。
全国に約900社を数える愛宕神社の本社。 古くより火伏・防火に霊験のある神社として知られ、京都の料理屋さんの厨房や一般家庭の台所ではにこちらの『火廼要慎(ひのようじん)』の御札を貼るのがデフォ。ちょうど神社の方がTwitterにいつも投稿される参拝者記念撮影をされてるところでした(笑)その日の山頂の天候や気温もTwitter公式アカウントで発信されていますので、登山前に参考にされるといいですね。
本殿参拝。伊弉冉尊・埴山姫神・天熊人命・稚産霊神・豊受姫命を祀る。
最近では、NHK大河ドラマ『麒麟がくる』の主人公・明智光秀が歴史的分岐点である本能寺の変に臨む直前に、必勝祈願に参拝した神社としても注目。
さらに奥に進むと、雷神・迦遇槌命・破无神を祀る若宮社。そして黒主命(大国主命)以下17柱を祀る奥宮社があります。
最近では、NHK大河ドラマ『麒麟がくる』の主人公・明智光秀が歴史的分岐点である本能寺の変に臨む直前に、必勝祈願に参拝した神社としても注目。
さらに奥に進むと、雷神・迦遇槌命・破无神を祀る若宮社。そして黒主命(大国主命)以下17柱を祀る奥宮社があります。
参拝を終え、火の用心のお札と御朱印を授与所でいただきました。
参拝後は山メシ。火気使用可能な所定の場所で湯をわかしカップ麺とおにぎりを。山頂は下界より気温10℃ほど低いので、ちょうど温かいものが欲しくなるというか。とはいえ、こんな山頂ですがハエが多発していたり、この日はトンビもいて食べ物をさらわれる方も。ご留意ください。
愛宕山といえば、山岳信仰や修験道の場として有名で、毎年7月31日夜半に山頂愛宕神社へお参りすると千日分参拝したご利益にあやかれるという『千日詣』は京都の夏の風物詩。標高924 m、京都市内最高峰の山。