商売繁盛・十日ゑびす祭でおなじみの神社
建仁2年(1202年)に禅の祖といわれる栄西禅師が建仁寺建立にあたり、その鎮守社として建てられたのが起源。
建久2年(1191年)南宋から帰国の際、禅師自身を海上の暴風雨から守ってくれた恵美須神を主祭神とし、応仁の乱以降現在の地に移転。
建久2年(1191年)南宋から帰国の際、禅師自身を海上の暴風雨から守ってくれた恵美須神を主祭神とし、応仁の乱以降現在の地に移転。
じつは、今まで十日ゑびす祭の時くらいしか参拝したことがほとんどなかったので、こんなひっそりとしたえべっさんに来るのは初めて(笑)
まずは本殿へお参り。大祭の時は、本殿に大きなマグロが奉納されています。地元民の間では『えべっさん』の愛称で親しまれる神社。
まずは本殿へお参り。大祭の時は、本殿に大きなマグロが奉納されています。地元民の間では『えべっさん』の愛称で親しまれる神社。
いつもなら参道は出店でにぎわっていて、神社の全体像がわからなかったんですが、鳥居をくぐってすぐの北側に一対の石碑が祀られています。供養塔です。
向かって左側。『財布塚』と書かれ、供養塔の前には使い古しですかね。財布が置かれています。
こちらは長年愛着もって使い込んで捨てるのに困る財布を供養する場所。
こちらは長年愛着もって使い込んで捨てるのに困る財布を供養する場所。
その周りには、そうそうたるネーム入りの玉垣が。
向かって右側、『名刺塚』と書かれています。こちらでは名刺供養を。
そして、こちらは名刺関連の関係者の玉垣でしょうか。9月には「名刺大感謝祭」なる行事も催されたみたいですね。
京都にはいろんな供養塔がありますが、財布と名刺というのも、あまりにもピンポイントで珍しいですね(笑)
京都にはいろんな供養塔がありますが、財布と名刺というのも、あまりにもピンポイントで珍しいですね(笑)
本殿横の壁板「たたき板」。えべっさんはご高齢のため耳が遠く本殿前の鈴を鳴らすだけでは気が付かない。なので、本殿横の壁を「お詣りに来ましたぇ」と知らせるために皆ドンドンたたいて終了するのが習わし。十日ゑびすの時なら大行列でなかなかたどり着けないほど。
この日は参拝客も少なく、鳥居に飾られたえべっさん顔の扁額ある熊手に小銭を投げて入れようとする親子を見かけました。そんな日常感漂うえべっさんを参拝するのもいいですね。
京都ゑびす神社 へのツイート
京都市下京区にある京都ゑびす神社です。建仁寺の鎮守社に始まる恵美須神社であり、祭神に事代主神・少彦名神・大国主神を祀っています。境内には 賽銭を投げ入れる鳥居の福箕や財布塚・名刺塚など、変わったものが置かれています。 https://t.co/NJZC8yUm7P pic.twitter.com/jO5g58X6Zj
— 人文研究見聞録 (@kenbunblog) September 6, 2019
そして、京都冬の風物詩としても知られる十日ゑびす祭では毎年多くの参拝客が集い、一年の中で一番にぎわう神事。
そして、10月20日にもゑびす講大祭が執り行われる予定。