【京都寺めぐり】紅葉シーズン直前に京都人気観光スポット『南禅寺』を徹底解剖☆

おおきに~豆はなどす☆今回はシーズン直前に紅葉の名所としても知られる人気スポット南禅寺を徹底解剖。ご住職に案内していただきました。

目次

国内外問わず多くの観光客を魅了してやまない南禅寺

これまでにも何度もご紹介している、岡崎にある南禅寺。
四季折々の風景が楽しめ、自然の中から季節の移ろいをいち早く感じることができる場所。今回はいつも座禅会でお世話になっているご住職に境内を案内してもらうことに。

臨済宗大本山・南禅寺のシンボル的存在でもある三門。
歌舞伎狂言「桜門五三桐」で、大盗賊石川五右衛門が満開の桜を眺めながらの放った一言「絶景かな絶景かな~」はあまりにも有名。京都三大門の一つ。

三門の構造は五間三戸二階二重門、入母屋造、本瓦葺、高さは約22メートル。

じつは初めて三門に上りました(笑)撮影禁止ですが、上からの風景撮影は可能ということで。京都市内が一望。ご住職いわく、平安神宮、京都御所がこの三門を結ぶ直線状にあり、そのパワーを一番享受できる場所。

楼上内陣には宝冠釈迦座像を本尊とし、その脇士に月蓋長者、善財童士、左右に十六羅僕を配置。本光国師、徳川家康、藤堂高虎の像と一門の重臣の位牌も安置。また天井の鳳凰、天人の極彩色の図は狩野探幽、土佐徳悦の筆とされています。とくに彩色の鮮やかさが印象的でした。

よく座禅会の帰りに聞こえる、大声で唱和されるお経の出所である僧堂の中も上からよく見えます。

本坊。ここから方丈、龍淵閣へと渡り廊下でつながるわけですが。

方丈。
方丈は大方丈とその背後に接続した小方丈からなり、大方丈は天正年間(1573-1592年)御所の内裏清涼殿を移建したものとされて、小方丈は寛永年間(1624-1644年)の建築で伏見城の遺構。なので、その意匠の違いを比較して観るのもまた魅力。

方丈庭園は小堀遠州作、江戸時代初期の代表的枯山水庭園。俗に「虎の子渡し」の庭と呼ばれる。

六道庭 。
六道輪廻の戒めの庭。六道輪廻とは、天上・人間・修羅・畜生・餓鬼・地獄の六つの世界を私たちは生まれ変わり続けるという仏教の世界観。

座禅会でもここで座禅を組むこともしばしばで、杉苔が美しい場所。

庭園の縁側にある透かし彫りも裏と表でその意匠が違います。これも必見。

小方丈庭園。
別名「如心庭」と呼ばれ、昭和41年に当時の管長だった柴山全慶老師が「心を表現せよ」と自ら熱心に指示指導されて作庭。落ち着いた雰囲気の禅庭園。

この先に、座禅会場となる龍淵閣につながります。サルスベリの花が鮮やか。

つい最近こんなスペースが完成。

NHKの制作による、南禅寺を紹介する映像。高画質。ドローンを飛ばして、普段見ることのできないアングルや法要の様子も。ご住職もバッチリ登場されてました(笑)

最近のお寺のトイレ、外国人観光客に配慮してどこもウォシュレットタイプでとても快適になってます。南禅寺も例にもれず(笑)

年に1~2回あるかないか、座禅会会場になることもある南禅院。

南禅寺発祥の地。正応2年(1289)離宮で出家して法皇となられた亀山天皇が離宮を寄進して禅寺とし、大明国師を開山とされた場所。

当時のおもかげを残し鎌倉時代末の代表的池泉回遊式庭園。周囲を深い樹林で包まれた幽玄閑寂の趣。作庭は亀山法皇ともいわれ、早くから京都の三名勝史跡庭園の一つに指定。

こちらは宮内庁管轄となる、亀山天皇の分骨所。

その隣には、元の時代の渡来僧で、ここ南禅寺で病没した三世住職・一山一寧のお墓。

すぐ裏手には疏水から引かれた流水がこの庭園にも注がれています。

南禅院の庭園をこんなふうに回遊するのも今回初めてでしたが、新たな南禅寺の魅力に触れた貴重な体験。多忙な中、ご案内頂いた住職に厚く感謝致します。

ヨ~イヤサ~♪

南禅寺 への口コミ

基本情報

名称
臨済宗大本山 南禅寺
住所
京都府京都市左京区南禅寺福地町
電話番号
075-771-0365
関連URL
http://www.nanzen.net/index.html