【2020京都紅葉最新】西山中腹を染める絶景錦!市内一望で見どころ満載「善峯寺」

おおきに~豆はなどす☆今回は西京区大原野、西山中腹にある紅葉の名所。山の斜面に広がる境内にはすでに見ごろを迎える艶やかな紅葉。11月14日時点の様子。

目次

比叡山や京都市内を一望できる紅葉絶景スポット

西京区大原野。この日は早朝から西エリアの紅葉パトロールに車でやってきました。今回初訪のお寺。途中、西山の中腹あたりが真っ赤に染まり、もしかして目指すお寺はあそこか?と思っていたら正解。かなりの傾斜を経てたどり着きました。

「善峯寺」は、天台系単立・善峰観音宗のお寺。
寺伝によると、長元2年(1029年)、天台宗僧・源信の弟子にあたる源算が自作の千手観音像を本尊として創建したのが始まり。その後、長元7年(1034年)には後一条天皇により勅願所に定められ、以降天皇ゆかりの門跡寺院となり、室町時代には僧坊52を数える巨大寺院に発展。

のちの応仁の乱により伽藍の大半が焼失。江戸時代に第5代将軍徳川綱吉の生母・桂昌院が大檀那となって、現存する観音堂・鐘楼・護摩堂・薬師堂・経堂・鎮守社などが再建復興。西国三十三ヵ所第20番札所で、西山の名刹。

山門周りの艶やかな紅葉はすでに見ごろ。

境内は山の中腹に3万坪の広大な敷地を有し、回遊式に諸堂を巡るようになっています。

手水舎周辺の紅葉も見事。そして、この辺りは竹林が多いということか、注ぎ口も青竹を利用した設え。

本堂である観音堂。元禄5年(1692)建立、桂昌院の寄進により再建された入母屋造のお堂。
本尊千手観音は仁弘法師御作で、西国三十三所観音霊場の第20番札所の本尊。脇本尊千手観音は源算上人御作で、京都洛西観音霊場の第1番の本尊。

御守やら手ぬぐいなど、各種納経所にあり、御朱印もいただきました。

最近のおみくじ相場としては安いですね(笑)大吉。

さらに登っていきます。

何やらハイマツのような屋根のトンネルをくぐり、上ります。

遊龍の松。これが先ほどくぐってきた松のトンネル。五葉松で樹齢600年以上、全長37m、国の天然記念物に指定。

経堂。宝永2年(1705)建立、桂昌院により寄進。ちょっと中国風様式。背景に枝垂桜の木があるんですが、以前JR東海『そうだ京都、行こう。』CMでも放映され、有名に。その時は桜の名所として紹介。

傅大士(ふだいし。中国南北朝時代の僧。西暦6世紀)を奉安し、鉄眼版一切経が納められています。
現在は、祈願成就の絵馬奉納所でもあり。

西山と赤いもみじを背景に多宝塔。元和7年(1621)建立、国の重要文化財に指定。本尊は愛染明王。

その先、京都市内を一望できるパノラマ風景が眼下に広がります。誰もが思わず歓声を上げる景色。

さらに山側、白山桜あじさい苑。春はしだれ桜、夏は紫陽花が一帯を彩ります。

さらに上っていくと、ますます鮮やかな紅葉。
西の斜面に位置するお寺なので、朝日を浴びる時間帯にお参りするほうが、全体的に紅葉も鮮やかに照らし出されますね。

釈迦堂前の手水舎。先ほどの本堂前と同じく青竹の注ぎ口とともに、紅もみじが飾られ、なんとも秋らしい贅沢な画。

釈迦堂。本尊釈迦如来は源算上人御作と伝わり、明治18年(1885)建立。腰痛神経痛に霊験あらたかなお釈迦さまとして信仰されています。

さらに赤い順路が続きます。

薬師堂。本尊は薬師如来、元禄14年(1701)建立。昭和63年現在の地に移築。桂昌院出生の由緒により出世薬師如来と云われています。

その手前には青蓮の瀧。周囲に配置される紅葉が水面にも映り、こちらも多くの方が撮影されていました。

なんといっても、眼下に広がる市内と紅葉。まるで、紅葉の海に諸堂が浮かび上がっているような、そんな絶景。
朝から西山の中腹まで足を運んだ甲斐あったな、と思える絶景の連続。今回初めて訪れましたが、大満足。今度は桜のシーズンに、ぜひ訪れたいと思えるような感動でした。オススメです!

ヨ~イヤサ~♪

詳細情報

名称:西山 善峯寺
場所: 京都市西京区大原野小塩町1372
電話番号:075-331-0020
公式サイト:http://www.yoshiminedera.com/