山間にある静謐さ際立つ皇室ゆかりの『御寺』
大門を入って左手奥にお堂『楊貴妃観音堂』があります。その手前には楊貴妃桜が植わり、春には八重の花びらを開花させる桜。
もちろん中は撮影禁止。寛喜2年(1230年)南宋から請来された白檀製『楊貴妃観音像』が安置。
唐の絶世の美女・楊貴妃にちなみ、良縁、安産祈願の仏として信仰を集め、最近では「美人祈願」に訪れる人も。
唐の絶世の美女・楊貴妃にちなみ、良縁、安産祈願の仏として信仰を集め、最近では「美人祈願」に訪れる人も。
大門からなだらかな坂道を下ると、中央に伽藍群。手前南側に仏殿、その後方に舎利殿が並んでいます。
仏殿には、ご本尊の運慶作と伝わる阿弥陀・釈迦・弥勒の三尊仏が安置され荘厳な存在感。鏡天井には雄壮な雲龍、また三尊仏背壁には飛天、裏堂壁には白衣観音像が描かれ、全て狩野探幽筆。他のお寺にはない江戸時代の中国風唐様建築が印象的で、天井が高く、堂内にも垂木を設え、アールに加工した木造部分もあり。独特の凝った意匠で、建築マニア必見の仏殿。
舎利殿は、釈迦の歯牙(仏牙舎利)を安置するために建立された霊殿。その仏牙舎利の左右に月蓋長者・韋駄天が従い通常非公開。
仏殿には、ご本尊の運慶作と伝わる阿弥陀・釈迦・弥勒の三尊仏が安置され荘厳な存在感。鏡天井には雄壮な雲龍、また三尊仏背壁には飛天、裏堂壁には白衣観音像が描かれ、全て狩野探幽筆。他のお寺にはない江戸時代の中国風唐様建築が印象的で、天井が高く、堂内にも垂木を設え、アールに加工した木造部分もあり。独特の凝った意匠で、建築マニア必見の仏殿。
舎利殿は、釈迦の歯牙(仏牙舎利)を安置するために建立された霊殿。その仏牙舎利の左右に月蓋長者・韋駄天が従い通常非公開。
この時、ちょうど境内を彩る『菊花展』が開催中。皇室とゆかりが深い御寺。皇室の象徴的花、菊の花が端正に飾られていました。
小さな祠のような建物『泉涌水屋形』。泉涌寺の名の由来となった清泉を覆う屋形で、寛文8年(1668年)再建。鎌倉時代に俊芿律師が伽藍を建立した際に湧き出した清泉で、今も枯れることなく湧き出しているという。
その隣には、平安時代の女流作家・清少納言の歌碑。百人一首にも収められた「夜をこめて 鳥のそら音は はかるとも よに逢坂の関はゆるさじ」の歌が刻まれ、一条天皇の中宮・藤原定子に仕え、晩年は定子の墓所「鳥戸野陵」に近いこの地、東山月輪で過ごしたことから置かれたもの。
さらに、この奥にある霊明殿の御座所庭園、重森三玲作庭「仙山庭」も公開中でしたが、この先を急ぐため今回はスルーしましたが、なぜか御朱印は楊貴妃観音もあったのに霊明殿の御朱印を頂きました(笑)また別の機会に必ず再訪するとして。
境内の静謐な雰囲気が他にはないお寺。山間の静かな佇まいが魅力ですね。
境内の静謐な雰囲気が他にはないお寺。山間の静かな佇まいが魅力ですね。
この日は旧友たちとの紅葉めぐりの途中、全員京都出身のくせに泉涌寺を拝観したことがない、というので敢えてやってきました(笑)ちょうど秋の特別拝観も開催される時期で、団体の観光客も訪れるという11月終盤。