目次
日本最古の公共美術館と現代建築が融合する大胆構造
敷地内配置図。これを基に巡廻し、その様子をご紹介します。
メインエントランス
今までなかった、美術館の新たな顔となるスペース。外観からもその様子がうかがえますが、緩やかなスロープ状の広場・京セラスクエアとともに、本館地下1階部分に「ガラス・リボン」が挿入。流線型の現代的意匠で内と外をつなぐ明るいスペース。
まだ内装の搬入が行われていない状態ですが、地下に潜る形になったチケット売場や物販スペース。
本館 中央ホール
エントランスロビー、大階段を経て、この明るい大空間。本館の中心に位置し、回廊や庭園を自由に往来できるハブ的スペース。天井から作品などを吊り下げて展示できる機構やバルコニー、らせん階段など、来館者の行き来を加速させるスペース。
東エントランス
1933年(昭和8年)に誕生した、公共美術館では日本最古の京都市美術館。その歴史的建築の意匠を可能な限り保存する面白い構造。
天窓付の屋根ができ、現代建築が旧建築を内包するような構造。
天窓付の屋根ができ、現代建築が旧建築を内包するような構造。
旧建築にそって屋根付きスペースが。正面の日本庭園を望む広々としたスペース。
本館 南回廊・北回廊
歴史的建築の意匠を保存しつつ設備をアップデート。南回廊では常設展示室を新設。
本館 光の広間
かつての非公開スペース、本館内2カ所の中庭で、北回廊の中庭。ガラスの大屋根を設え、竣工当時の意匠を活かした多機能な大空間に。
室内空間化することにより、レセプション・イベント会場などフレキシブルな活用が可能に。
室内空間化することにより、レセプション・イベント会場などフレキシブルな活用が可能に。
本館 天の中庭
南回廊の中庭「天の中庭」。旧館にもあったオブジェもこちらに。
東山キューブ 展示室
新設の東山キューブ。その1階には最新設備を備えた展示室。
その屋上には開放的なデッキスペース。庭園を備えた大空間。雄大な東山を望み、大文字山も見えます。
特別に内覧させていただいた天皇陛下の控室
今回配置図にはない天皇陛下の控室を見せていただきました。
昭和天皇御即位の大礼を記念し、誕生した京都市美術館。その面影を色濃く残す空間でもあります。内装も当時のままで、平安神宮の大鳥居がゆらゆらとした旧式ガラス面越しに見えました。
新旧建築の粋を極め、建物全体の意匠がアートとしても魅力的に生まれ変わりました。国内屈指の文化交流ゾーンのシンボルとしてふさわしい、京都が誇れる美術館。ますますこれからの展覧会や新たな活用用途にも期待。
ヨ~イヤサ~♪
昭和天皇御即位の大礼を記念し、誕生した京都市美術館。その面影を色濃く残す空間でもあります。内装も当時のままで、平安神宮の大鳥居がゆらゆらとした旧式ガラス面越しに見えました。
新旧建築の粋を極め、建物全体の意匠がアートとしても魅力的に生まれ変わりました。国内屈指の文化交流ゾーンのシンボルとしてふさわしい、京都が誇れる美術館。ますますこれからの展覧会や新たな活用用途にも期待。
ヨ~イヤサ~♪
京都市京セラ美術館 への口コミ
リノベーションがほぼ完了したらしい、京都市京セラ美術館。偶然マジックアワーに居合わせたのも相まって、ぽかんと浮かぶように幻想的でよかった。ルーブルのようなポンピドゥーのような、市民が集える美術館感あった。京都人の文化度がまたアップデートされてまう。 pic.twitter.com/wfTGMpMfZ8
— はしもとさゆり (@hsm2) November 14, 2019
『京都市美術館将来構想』により2017年(平成29年)から改修増築のため一時閉館し、翌年から工事着工。その間、工事費約50億円を負担した京セラ株式会社が、名称を「京都市京セラ美術館」とする50年間のネーミングライツ契約を締結。
竣工を迎え、今回その内覧会へ。