京都駅前ビルの谷間にひっそりたたずむ『猿寺』
下京区、京都駅正面の東側。ホテルや高層ビルが立ち並ぶ場所の細い路地を進みます。
この辺りはビルばかりですが。ちょっとした抜け道として利用される方多数な場所でもあり。
そんなビル群の谷間にある、ちょっと隠れ家的立地のお寺。普段一般公開はしていませんが。その北側にある寺門前。
天文七年(1538年)、円誉上人により創建された、浄土宗捨世派のお寺。
北山の中川の里で念仏修行中の円誉上人が、災難除けと仏縁結縁の「南無阿弥陀仏」と書かれたお守りを猿に授けられ、以後危難から救われたという。以来、悪事災難が去る(猿)寺として、猿寺との異名も持つ。
北山の中川の里で念仏修行中の円誉上人が、災難除けと仏縁結縁の「南無阿弥陀仏」と書かれたお守りを猿に授けられ、以後危難から救われたという。以来、悪事災難が去る(猿)寺として、猿寺との異名も持つ。
そのお寺の西側。こちらは誰でも参拝できるようです。
明治時代に入り、辻堂廃止令により竹田街道に安置されていた輪型地蔵が併合され、こちらの地蔵堂に地蔵尊が安置。さらに京都駅誕生で鉄道敷設に伴い境内は分断。庫裏と本堂が分離され、今のような形に。
輪型地蔵尊は竹田街道を行き来する牛馬車が走りやすいよう設置された敷石(車石)から出現したとされ、「交通安全の守護神」として広く信仰を集めています。
輪型地蔵尊は竹田街道を行き来する牛馬車が走りやすいよう設置された敷石(車石)から出現したとされ、「交通安全の守護神」として広く信仰を集めています。
傍らには当時の敷石が残され、本来は二つあり石上を牛馬車が通行。中央にある溝は摩耗により生じたもの。当時のこのあたりの往来の様子が偲ばれます。こんなひっそりとした路地裏のお寺に、京都の交通網の歴史を知る手がかりもあり。
正行院(猿寺)へのツイート
京都駅のすぐ近くに『さる寺』という小さなお寺がありました🐒
— まさ子 (@masamasacco) October 2, 2019
さるファンのせんせにオススメしたいです(笑)!#猿寺 #さる寺 #ごきげんぱんだ#旅行しちゃうぱんだ#にしむらゆうじ pic.twitter.com/lk7RjLHVwM
基本情報
名称:正行院 (猿寺)
住所:京都府京都市下京区東塩小路町744
電話番号:075-351-7885
住所:京都府京都市下京区東塩小路町744
電話番号:075-351-7885