古の都人に習い疫病退散祈願
かつて疫病の流行が頻発した平安時代。医術や科学が未発達の時代でもあり、為す術なく多くの死者を出した時代。その原因を、不遇の死を遂げた貴人の怨霊によるものと考え、御霊を祀り鎮める「御霊信仰」へと広がりました。
当初それぞれ御霊が郊外で祀られていましたが、御神徳が高まるとしてこちらに八座が合祀。
当初それぞれ御霊が郊外で祀られていましたが、御神徳が高まるとしてこちらに八座が合祀。
新型コロナウイルス感染防止の観点から、予定されていた行事は中止に。ただし、祭礼日の鎮疫の神事は関係者のみで執り行われる予定。
そして、こちらのもう一つの名物である笑う狛犬。日本中にピリピリとした雰囲気が漂うこんな時だからこそ、この狛犬の笑顔にささやかながら癒されます。
以前、名水シリーズでも紹介したことのあるこちらの御神水。23年前に復活し、巷の料亭の方がわざわざこちらの名水を料理に使用しようと汲みに来られるほど。
本殿には非業の死を遂げた八柱の祭神が祀られ、総称して、八所御霊と呼びます。崇道天皇、伊予親王、藤原吉子、藤原広嗣、橘逸勢(たちばなのはやなり)、文屋宮田麻呂(ふんやのみやたまろ)、吉備真備(きびのまきび)、菅原道真が、その八所御霊。
いつも以上に念入りに、疫病退散を祈願。
いつも以上に念入りに、疫病退散を祈願。
恐らく、予定されていた行事に向けて用意された神社の歴史解説ボード。
貞観5年(863年)創祀当初の場所から、途中鎌倉時代には豊臣秀吉の都市整備に伴い現在の京都御苑西に遷り、江戸時代には大火で焼失。以降、現在の地に鎮座。
5月以降もいろいろな神事が予定されていますが、新型コロナウイルスの影響で変更の可能性もありそうです。
境内には八重桜も見ごろに。
京の先人が現代とは比べ物にならないほどの悲壮感、危機感をもって信心されていたことを念頭に、日本中に蔓延する新型コロナウイルス感染の早期終息を祈念。
京の先人が現代とは比べ物にならないほどの悲壮感、危機感をもって信心されていたことを念頭に、日本中に蔓延する新型コロナウイルス感染の早期終息を祈念。
下御霊神社へのツイート
慶應の竹田先生(明治天皇の玄孫)がお参りしろとおっしゃるので、今日は天下のパワースポット上賀茂神社にお参りして、岩上、願い石(陰陽石)もお参り。そして上御霊神社と下御霊神社も行ってきた。疫病退散‼️ https://t.co/OgmadqKoec pic.twitter.com/9xH5nMFZQ4
— shige (@tsukinoura_07yy) April 25, 2020
現在、京都も新型コロナウイルス感染予防で外出自粛要請中ですが、この日この近くで買い物途中、疫病退散祈願にやってきました。