【京都花めぐり】駅近くにある萩の楽園 『勝念寺 かましきさん』 萩振る舞い

猛暑が続きますが、朝晩は秋らしさを感じるようになってきました。京都市伏見区の勝念寺では、秋の花「萩」が咲き誇っています。毎年見頃に合わせて行われている「萩振る舞い」の様子を紹介します。

目次

かましきさんの萩振る舞い

京都伏見区にある勝念寺は、京阪丹波橋駅徒歩3分ほどに鎮座する浄土宗のお寺です。
萩の名所として知られ、「かましきさん」と親しまれて、年々人気が高まっています。

こちらは釜敷地蔵尊です。
勝念寺の創建は1587年。寺創建前の住職が、織田信長から賜ったと伝わる釜敷地蔵尊(かましきじぞうそん)。地獄で釜茹でにされて苦しんでいる人の身代わりとなって、自ら煮えたぎる釜の中に入り、苦しむ人の苦を取り除き、幸せへと導いて下さる有難いお地蔵様です。このお地蔵様が「かましきさん」と呼ばれ、江戸時代から信仰を集めています。

萩が見頃になると、恒例の「萩振る舞い」で門を開放されています。今年は猛暑の影響で、開花が遅れたようですが、9月16日よりスタートされました。

9月30日迄の予定ですが、詳細は公式Instagramにてご確認ください。

山門をくぐってすぐの風景です。境内には二十数種、約百株以上の萩が植えられていて、ピンクや白の萩が華やかに咲きこぼれます。
お邪魔した時は、彼岸花や秋明菊も楽しめました。去年は萩の生育が良く、当たり年だったそうですが、今年も美しく咲き誇っていました。

萩の花言葉は「内気」だそうで、花の形や雰囲気に奥ゆかしさを感じさせます。
萩は一日花で、朝は9時頃に開花して、一日で散るそうです。

門出八幡宮の鳥居です。昨年5月に新しいお社に御神霊を移されたそうで、朱色の鳥居が印象的です。

鳥居のそばには七福神さんがおられます。毘沙門天さんは、地蔵堂におられるそうです。

織田信長公より賜わった門出八幡宮の御神体は、出陣の姿をされているそうです。交通安全、出世開運、家内安全を御祈願出来るようですよ。

鳥居の奥から見た萩です。見事に咲き誇る萩、散った萩が地面に落ちて、散ってもなお美しいです。

鳥居と反対側にも萩が咲き誇っています。彼岸花も咲いていて、更に華やかです。

萩と彼岸花、少しだけ秋明菊も咲いていて、秋らしい風景です。

こちらも鳥居と反対側の通路ですが、萩が立派に成長しすぎて、萩がトンネルのように覆いかぶさり、しゃがんでくぐらないと通れないくらい、見事に咲き誇っています。

萩の隙間からお地蔵様が見えます。境内にはたくさんのお地蔵様がおられて、癒しの風景となっています。

今回は勝念寺の「萩振る舞い」を紹介しました。10月7・8日の宝物公開に向けて、9月30日に刈り取る予定だそうです。残念なような気がしますが、ご住職のご厚意に感謝したいと思います。

スポット情報

名称:安養山 勝念寺 あんようざん しょうねんじ
住所:京都市伏見区石屋町521
電話番号:075-611-1606
拝観時間:8:00~16:00
拝観:境内自由
関連ページ:https://kamasikisan.wixsite.com/syonenji
公式Instagram: https://www.instagram.com/kamasikisan/