2018年2月9日 更新

目の前で蕎麦打ちが始まるこだわりの蕎麦店!哲学の道沿いの「そばがき 蕎麦 十五」

観光地、哲学の道沿いの「そばがき 蕎麦 十五」、ご主人の蕎麦へのこだわりが詰まったお店なり。

目の前で蕎麦打ちが始まるこだわり

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哲学の道沿いになんだかいい感じの蕎麦店があるという。それも相当面白いことをされているようだ。 哲学の道というと、京都でも特に観光客の皆さんが集まるスポット。が、この寒い季節なら大丈夫なんじゃないの?と思ってやってきた、2月の第一土曜日。

お店は哲学の道に北から入ると5分も歩かないうちに発見できる。本当に哲学の道の桜並木に面したとんでもないGOODロケーションなのだ。
9:30ごろからオープン、16:00まで営業、という変則的なスタイル。で、11:00チョイ前だったのですが、我々が本日1組目だった模様。
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カウンターのみのスタイリッシュな空間。ガタイの良いご主人が1人で回されているのだ。この凛とした雰囲気、前に味わったことがあるなあ、と思ったら建築デザイナー木島徹氏物件な模様。
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メニューはシンプルの極み。蕎麦がき2種、それも抹茶バージョンが異常に気になるのですが、まずはノーマルなのからおねがいしようということに。

で、店名の由来なのですが、十割蕎麦を出すこと、それにご主人こだわりの「五立て」の蕎麦だということ。三たて、とは美味しい蕎麦は「挽きたて・打ちたて・茹でたて」のフレッシュなものに限るということなのですが、それをさらに分解し「みがき立て・引き立て・打ち立て・切り立て・湯がきたて」の蕎麦を出している。

三たてと言っても、普通のお店では蕎麦の実から蕎麦粉を挽いて、その粉を打って切った蕎麦を用意してあって、注文を受けて茹でるところから・・、というのが普通だと思うのですが、ここは、もちろん自家製粉でみがき立て・引き立てまでは注文を受ける前に完了しているのですが、注文をうけてから、蕎麦を打って、切って、茹でるという非常に珍しいお店なのだ。
カウンターの真ん前に蕎麦打ちブースがあり、蕎麦を注文するとご主人がそこで速やかに蕎麦を打ってくれるのだ。この効率第一主義な世間に反抗しているようなシステムが面白すぎですなあ。
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日本酒は多分この1種。なぜか賀茂鶴ゴールド1合瓶が¥1000なり。賀茂なんて言うので地元の酒か!とちらっと思うのですが、広島は西条のお酒。きりっといい感じで程よい辛口。蕎麦に合いますなあ。
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我々だけだったので、蕎麦がきは注文7分で登場。超アツアツの土鍋でお湯を加えた蕎麦粉を火にあてながら思いっきり掻き回したらこういうのが出来ます。水分量も適切、空気をしっかり含んでふわっとした食感で美味しい。
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一緒にたっぷり目の大根おろしが添えてあり、薄口しょうゆで頂くのですが、これがなかなか乙なお味。大根おろしのおろし加減が、粗すぎず、細かすぎずでいい感じなのだ。 しかし、これはしっかり2人前量以上ボリューム。1人で注文するのはちと危険かな。
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注文後約20分で、このような蕎麦がででんと登場。¥1500といういいお値段なのですが、あとでご主人に確認したら蕎麦粉170g、だそうなので、茹でた蕎麦重量でいうと220gはありそうな超しっかり量!(3割増し計算で)
なにせ真の打ち立て、湯がき立てなので、ま、文句はないですな。

蕎麦つゆはこなれたかえしの風味を感じる、意外に塩分は控えめな関東風。 それに白ネギのみじん切り、大根おろしが添えてアリ、味変に先の薄口しょうゆをかけて頂くのも美味しい。 最近マニアック塩系に行くお店が多い中、薄口しょうゆは斬新。
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肝心な蕎麦。イタリアンでいうとスパゲティーよりは幾分太目で、平打ちではないのですが、リングイネぐらいの存在感抜群な感じ。コシはしっかり、が、ぼそぼそではなく、ちゃんと滑らかに旨い。いやー、いいですな、蕎麦がきと蕎麦、〆の蕎麦湯でいい感じでお腹ぽんぽん!なり。
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ゴールドという名前はここに仕掛けがあったのですな。なんだか春っぽいお目出たい気分に。

実は注文してから、目の前で蕎麦打ちが始まるお店はここが人生2軒目で、仁和寺そばにあるそのお店は細打ちの繊細な蕎麦で非常に美味しかったのですが、数年前に廃業されてしまって残念に思っていたのだ。(ちなみに、こちらです)

こちらはそれとはまったく違う田舎風というか力強い感じで美味しい。が、なにせ場所が京都でも有数の観光地ですし、桜や紅葉の季節は大変そうですが、今ならゆったり食事できそうです。ちょっとお早めのお出かけでぜひ。いやー、近日抹茶蕎麦がきを制覇する予定!
 

そばがき 蕎麦 十五 クチコミでの評判

そばがき 蕎麦 十五 店舗情報

店名:そばがき 蕎麦 十五
住所:京都市左京区浄土寺上南田町71-6
営業時間:9:30ごろ~16:00ごろ 
TEL:なし。多分予約受付も不可っぽい感じです。
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スイカ小太郎。 スイカ小太郎。