2023年10月21日 更新

【京都秘境寺めぐり】紅葉登山に訪れたい☆清水寺風の崖造りや洞窟も「狸谷山不動院」

汁物大好きな三杯目 J Soup Brothersです!FU~FU~☆彡今回は左京区一乗寺の山間にある真言宗修験道大本山のお寺。清水寺を思わせる崖造りや洞窟など見どころも満載で紅葉穴場。

山間にある紅葉登山にも訪れたい秘境寺院

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左京区一乗寺、白川通りから曼殊院道を上り、途中観光名所・詩仙堂を越え、さらに山側へ向かう道を上った山間にあるお寺「狸谷山不動院」。この日は登山感覚で紅葉チェックもかねてやってきました。
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お寺の名称にちなんでということか、石標の傍らにはたくさんの信楽焼きの狸。境内の至る所に狸が飾られています。

この狸谷山不動院は真言宗修験道大本山。平安時代、桓武天皇が都の鬼門封じとしてこの場所に『咤怒鬼不動明王(たぬきふどうみょうおう)』を安置したのがはじまりとされ、お寺の名称の由来にもなっています。

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これは昭和の時代のものだと思われますが、阪神タイガースが優勝した記念に、京都出身の吉田監督が奉納されたようですね。阪神タイガースともゆかりのあるお寺ということですかね。
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ここから本堂までは石段が続きます。この日は休日でしたがひっそりとしていて、街の中心部の観光地の混雑ぶりを思うと穴場的閑散ぶり。とはいえ、時折登山仕様の団体客も来られていました。秋のひんやりとした空気と神聖な雰囲気に包まれた境内。
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その途中、石造りの鳥居や伏見稲荷の千本鳥居を思わせるような光景。かつて神仏習合寺院だったことがうかがえます。
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途中鐘楼があり、3年の参籠修行ののち、享保3年(1718)に寺を再興した木食上人の「一切衆生の苦難、恐怖を除き、財宝、福利を与え給え」との誓いとともに白龍弁財天が祀られています。

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さらに石段が続き、途中弘法大師像も。

全国を行脚したお大師さまに倣い、足腰の健康を願い「健脚わらじ」を奉納していく信者もいるそうです。
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石段脇には、狸も応援するかのように設置され、残りの段数を教えてくれます。

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「トイレの神様」としての信仰が篤いウスサマ明王。そして、衣・食・住の神として享保年間木食上人により勧請祭祀された三社明神堂。
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その背後にそびえる圧巻の本堂不動明王。
ちょっと清水寺の舞台造りを彷彿とさせます。『懸崖造り(けんがいづくり)』と呼ばれる構法。1718年(享保3年)木食正禅養阿上人が、狸谷霊山北側斜面の洞窟に御本尊不動明王を安置し、それを取り囲むように昭和61年に建立された比較的歴史の浅い建物。

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二方向から本堂へつながる石段『男厄坂』と『女厄坂』があり、登りつめた場所に本堂があります。
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同じ高さにまで上り詰めた開放感ある光景。
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本堂では特別拝観として、洞窟の中にあるご本尊の不動明王を間近に拝顔することができます。洞窟の岩肌も見え、石室的パワーも感じられます。
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さらに、市内の風景が山間のすき間から見え、京都五山送り火の船山もくっきりと見えます。

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そして、御朱印とともに、鬼門封じ、火除け、盗難除けのお札も一緒にいただきました。お寺では交通安全やがん封じ祈祷もされていて、多くの信仰を集めています。
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今回は紅葉にはまだ少し早い様子でしたが、秋の澄んだ山の空気も感じられ、自然と一体になり修験道の疑似体験をしたような、そんなお参りが叶う、ちょっと穴場のお寺。市内中心部の混雑を避けた紅葉穴場としてオススメです!

詳細情報

名称:狸谷山不動院
場所:京都市左京区一乗寺松原町6
電話番号:075-722-0025
参拝時間:午前10時〜午後3時
入山料:500円
公式サイト:http://www.tanukidani.com/
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