2023年7月8日 更新

【京都祇園】半夏生と苔、緑色に染まる癒しの庭園「建仁寺両足院」

美しい半夏生の庭園が鑑賞できます。緑の庭園に癒される、特別公開は7月10日迄。日にち限定15人限定公開も有ります。

初夏の緑の庭園

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建仁寺は京都最古の禅寺で、京都五山の三位に列せられており、臨済宗の大本山です。
両足院はその建仁寺の塔頭の一つ。「半夏生」と言えば、両足院を浮かべる方も多いと思います。今回は両足院初夏の特別拝観を紹介します。
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両足院の入り口付近です。
両足院は、建仁寺の明庵栄西禅師の法脈などを受け継ぐ、龍山徳見禅師が開山された、塔頭寺院です。開山当時は「知足院」と言う名前でしたが、様々な歴史があり、のちに別院だった両足院と併せて、「両足院」と称するようになったそうです。

特別公開詳細

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【初夏の特別拝観】
期間:2023年6月1日~7月10日
拝観時間:11:00〜16:00
拝観料:1000円

【各回15名様限定】初夏の特別拝観
※要予約、開催日は予約ページのカレンダーにてご確認ください。
拝観時間:10:00~10:45(45分)
拝観料:2000円
定員:15名(先着順)
問い合わせ:075-561-3216:両足院
予約ページ:
https://ryosokuin.urkt.in/ja/direct/offices/2290/courses

境内の様子

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山門をくぐると、毘沙門天堂があります。珍しい阿吽の虎がお出迎えしてくれます。
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拝観受付を済ませ、拝観順路の案内が有り、先に庭園散策→本堂の順路でした。
こちらは唐門前庭園です。唐門への参道に菱形が印象的な路と白砂で象られた、山と波紋が趣のある庭園です。
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今回は15名限定拝観でお邪魔しました。先に座禅体験の方が大勢来られていて、連日、早朝から各種拝観が行われているようです。
書院から見た半夏生の庭です。緑と白が爽やかな庭園です。雨の日に拝観しましたが、しっとりと雨に濡れて、半夏生も苔も生き生きとしていました。
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半夏生は、季節で言うと、夏至を3つに分けた最後の3分の1の期間ことを指し、夏至から数えて11日目の7月2日頃から七夕の7月7日頃までの5日間が半夏生にあたるそうです。
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画像の半夏生は、日本など東アジアなどに分布する、ドクダミ科の多年草です。6月の終わりから7月の初め頃に、白い花穂をつけ、葉が同時に半分ほど白くなる様子が、半分化粧しているように見えることから、半化粧=半夏生と呼ばれる様になったと伝わります。
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順路に沿って庭園を散策。書院と京都府指定名勝の通称「半夏生の庭」に辿り着きます。
この日は珍客が笑
アオサギが池をじっと見つめていました。スタッフさんによると、ザリガニを狙っているそうな〜
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両足院には二つの茶室があり、水月亭(向かって左)と臨池亭(向かって右)です。
臨池亭は高台寺にあった木村家の別荘の茶室を、昭和元年に移築されたそうです。
両足院は日本で初めて「お饅頭」が伝わったとされる寺院だそうです。色んな魅力がある寺院ですね。
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臨池亭の内部が公開されていました。
丸窓と書院と掛け軸とシンプルな作りですが、風情があります。二つの茶室をどのように使い分けていたのか?気になる所です。
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閼伽井庭です。
方丈と庫裏の間にある中庭。散策へ向かう時の移動時もお庭が楽しめます。小さい庭園ですが、趣があります。
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書院出入り口付近にある手水です。周りは白砂で波紋が描かれ、こちらも小さいながら、風情を楽しめる坪庭だと思います。
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一輪の蓮が雨に濡れて咲いていました。しっとりとして素敵でした。

今回は両足院初夏の特別拝観を紹介しました。晴れでも雨でも楽しめますので、チャンスがあれば立ち寄ってみてくださいね。

両足院 on YouTube

見頃の半夏生の庭を動画でまとめました。良かったらご覧ください。

スポット情報

名称:建仁寺塔頭 両足院
住所:京都府京都市東山区大和大路通四条下る4丁目小松町591
電話番号:075-561-3216
関連ページ:https://ryosokuin.com
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