2023年12月28日 更新

【京都フレンチ】至福の料理、一度は訪れたい御所南の名フランス料理店「青いけ」

御所南にたたずむフランス料理店「レストラン 青いけ」。こだわりの食材を駆使したコース料理に舌鼓。スペシャルなディナーコースを頂いてきましたのでご紹介します。

御所南にたたずむフレンチの名店

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御所南、竹屋町間之町にたたずむフランス料理の名店「レストラン 青いけ」

オーナーシェフの青池さんは、京都ホテル(現ホテルオークラ)でキャリアをスタートし、新店の立ち上げなど様々な経験を積まれ、2014年にオープン。
来年2024年に10周年を迎えます。

ミシュランガイドで一つ星シュフを獲得、食べログでも百名店に選出されているフレンチの名店です。
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リノベーションされた美しい2階建ての京町家で、現在はカウンターの8席のみ。日本を代表する数寄屋建築の工務店「中村外二工務店」が建物を手掛けます。

派手なイメージのフランス料理ですが、食材のポテンシャルを最大限に引きだすため、あえてシンプルな調理方法に。食材の美味しさがわかりやすく、京野菜をはじめ野菜の使い方が非常に上手なシェフです。
コースや季節にもよりますが、30~60種類の野菜を使われるそうです。

完全予約制、今回は特別ディナーの27,000円(税込)のコースをライブ感も楽しめるカウンター席で、頂いてきました。

心奪われる至極のディナーコース

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最初の一皿は、ごぼうのムース。
繊維の多いごぼうですが、繊維ごとくだき滑らかな味わい。ほのかな土っぽさが懐かしくもあり。ジュレがごぼうの美味しさを引き立たせます。

イタリア製モレッティのお皿もかわいく。食器にも相当こだわっておられるので、この後の食器にも注目をしてください。
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青いけのスペシャリテ、野菜のテリーヌ。今回は天然明石鯛のカルパッチョを添えて、サラダ仕立てに。
彩りも鮮やかで美しく、さすがの一品。みずみずしく生命力あふれるお野菜たちが主役です。
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老舗和食店ご用達、水口商店の天然明石鯛を使用。艶や食感、透き通るような美味しさの鯛です。

フレンチではあまり使われない食材にも相当のこだわりです。まさにフレンチと和の融合。
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パンペルデュとうなぎ、フォアグラのソテーにポートワインのソース。
パンペルデュはいわゆるフレンチトーストです。フォアグラとうなぎのリッチな旨味を、パンペルデュの甘味が引き立てます。
ワインがすすむ一皿です。
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ワインもグラスで用意されているので、気軽に注文することができます。グラスで1,100~1,700円と注文しやすい価格帯です。

こちらは、ル・バロン・ルージュ カベルネソーヴィニヨンです。

もちろんボトルもワインセラーにたくさんあるので、お好きな方は聞いてみてください。6,000円からあるそうです。
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続いて、マッシュルームのスープとミルクの泡。
軽い口当たりですが、濃厚な味わい。マッシュルームの芳醇な香りと旨味に、ミルクの泡がクリーミーさをプラス。
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つぎの料理にあわせて白ワインに。ドメーヌ・フェランディエール リースリング。
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こちらも和食でよく使われる高級魚、甘鯛のソテー。酸味のある白ワインのバターソースが合わせられています。
付け合わせの野菜たちもかわいく、香りも豊かな魚料理です。
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パリッとした鱗に、ふっくらした身。そのまま、ピュレ、白ワインソース、甘鯛の味の変化が楽しめます。
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オマール海老とマコモダケをチリメンキャベツで巻いたロールキャベツ風。オマール海老からとったソースをあわせた、贅沢な一品。
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オマール海老の身、みそ、内子、マコモダケをたっぷりと包んでいます。一口ごとに変わる食感、あふれんばかりの旨味に、つい口角がゆるんでしまいます。

ゆりねがふっくらとした食感で秀逸な付け合わせでした。
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メインは、宮崎和牛のシャトーブリアンA5ランク。その中でもBMS12という最高の中の最高のもの。美しいサシの入り方で、もう垂涎ものの和牛です。
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シャトーブリアンの網焼きステーキとジャガイモのミルフィーユに玉ねぎのソースが添えられています。
一時間以上かけて丁寧にじっくりと火入れをした最高の焼き加減。
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この美しい断面。ギュッと美味しさが詰まっています。
肉の繊維がほどけていくような、牛肉とは思えない柔らかさで、あふれてくる力強い旨味で溜息がでる美味しさでした。
付け合わせのジャガイモのミルフィーユも絶品です。
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デセールは2皿。ホワイトチョコのムースとリンゴのジェラート、ピスタチオ、シャインマスカット。特徴のある素材が幾重にも重なり、特別な美味しさを演出します。
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フレッシュ苺とドライ苺の軽いミルフィーユです。2種の苺、濃厚なクリーム、パリパリとしたシートで、三位一体的なスッキリした美味しさに。
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最後、コーヒーを頂いて充実すぎるディナーが終了。

メニューは、季節や仕入れ状況によって変わりますが、参考にしてくださいね。
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和食だけではなく、フランス料理のレベルの高い京都でもひとつ抜けた存在に思うフランス料理店です。

シェフの技術や知識、厳選した食材、料理を彩る美しい食器、建物の造形美、どれをとっても一級品です。
記念日やハレの日に一度は訪れてほしい、フランス料理店のひとつです。

店舗情報

店名:レストラン青いけ
住所: 京都市中京区竹屋町通高倉西入塀之内町631
電話番号:075-204-3970
営業時間:12:00~13:00(L.O) / 18:00~19:30(L.O)
HP:http://aoike-kyoto.com/
SNS:https://www.instagram.com/restaurant_aoike/
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Kyotopi 編集部 Kyotopi 編集部