2020年9月26日 更新

【京都史跡めぐり】NHK大河ドラマ『麒麟がくる』で注目スポット☆明智光秀改修の城郭「将軍山城跡」

汁物大好きな三杯目 J Soup Brothersです!FU~FU~☆彡今回は左京区北白川、瓜生山にある史跡。NHK大河ドラマ『麒麟がくる』の主人公明智光秀にもゆかりのある、かつての戦略的要衝。

京都一周トレイルの途中にある戦国時代の要衝の城址

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左京区一乗寺の山間にある真言宗修験道大本山のお寺「狸谷山不動院」。起源は平安時代、桓武天皇が都の鬼門封じとしてこの場所に『咤怒鬼不動明王(たぬきふどうみょうおう)』を安置したのがはじまりとされ、お寺の名称の由来にもなっていて、参道には信楽焼の狸も。
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山の傾斜に建立された舞台造りの本堂や洞窟もあり、見どころ数々あり、紅葉など行楽シーズンに登山感覚で訪れたいお寺でもあり。

今回はこのお寺を通り、さらに山奥にある史跡をめぐるためにやってきました。
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お寺の本堂脇に、さらに山側へと続く階段。
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ここから完全に山中分け入るコースになり、登山スタイルで臨むのがベスト。
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鳥居があり、さらに石段が続きます。
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ここから三十六童子めぐりの道が続き、山中には不動明王の使者である三十六童子が配置。実際に36体の像があったのかどうかは未確認ではありますが。
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さらに進むと、「元将軍地蔵」?と書かれた石標が。これを目指します。
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結構な急坂で、軽装だったこともあり、三十六童子をちゃんとめぐる余裕なく、素通りでしたが(汗)
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すると、途中から京都一周トレイルのコースに合流し、山頂の方では小さな子供の声が聞こえてきたり。

京都一周トレイルとは京都の東南、伏見桃山から、比叡山、大原、鞍馬を経て、高雄、嵐山、苔寺に至る全長約83.3キロのコースと、京北地域をめぐる全長約48.7キロのコースからなり、 京都市をはじめ、京都府山岳連盟、京阪電気鉄道、阪急電鉄、西日本ジェイアールバス、京都市交通局、京都大阪森林管理事務所、京北自治振興会、京都市観光協会からなる「京都一周トレイル会」により整備。
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そうして登っていくと、一気に視界が開け、標高301mの瓜生山頂に到着。

ちょうど登山途中のファミリーがシートを敷いてくつろぎ中でした。
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案内板があり、北白川城本丸跡、元将軍地蔵と書かれ、山の地質とその歴史についていろいろと説明書き。そういえば、昔高校の地学の必須課外授業でこの界隈を訪れたような記憶が(笑)

地質学的にも貴重な場所で、平安時代以降の神社仏閣の建材として、石や砂を採掘し活用。中でも白川砂は枯山水庭園に重要な役割を果たしてきました。
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室町時代、この場所には再々城郭が築かれ、この南にある大文字山(如意が岳)にあった城とともに、足利将軍家、細川管領、三好長慶、松永久秀が攻防を繰り返した場所。

そして、現在放映中のNHK大河ドラマ『麒麟がくる』の主人公・明智光秀が元亀元年(1570年)この城に入って数カ月延暦寺を牽制。その後、織田信長の京都支配確立とともに廃城。軍事的意義の大きい城だったことがうかがえます。

そんな本丸跡に建つ幸龍大権現の社。
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社の裏には元勝軍地蔵の石室があります。
将軍地蔵は宝暦12年(1762年)に現在の日本バプテスト病院の西側(左京区北白川瓜生山町)に移転されて、信仰の対象とされています。

そんなかつての激戦地が現在ではハイキングコースに。行楽シーズンにオススメの史跡スポットです!

詳細情報

名称:将軍山城跡
場所:京都市左京区北白川清沢口町
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