2023年11月28日 更新

【京都】10月オープン、モダンスパニッシュの新星「Raiz (ライース)」

北大路か西へ大宮通り、2023年10月にオープンしたモダンスパニッシュのレストラン「Raiz (ライース)」で、ディナーなり。

北大路エリアに注目のスパニッシュレストラン

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なんだか非常にお得!更に超美味しい!と思ったので、気合を入れてご紹介。カテゴリーはモダンスパニッシュ。
たしか3日ほど前に予約してやってきた地下鉄北大路駅。VIVREの南西側の出入り口から真西に1km少々、大宮通に突き当たるとこういうお店が見えてくるわけで。斜め向かいぐらいに冷麺で有名な「中華のサカイ」があります。お店の名前は「Raiz」 (ライース)、まだ31才!というお若いシェフが現在はワンオペで回しておられるお店。以前中華屋さんが入っていた建物ですな。若い人がやられているお店が好きなので、これは速攻で行く!と思ったのだ。
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こういうお洒落なカウンター9席、奥に4人テーブルが1、2人席テーブルが1。とはいえ、ワンオペでは席を全て埋めるのは少々むずかしいでしょうな。2023年10月にオープンしたばかりのニューカマー。まだ知られていないようで、当日は我々だけで貸し切り!でした。ありがたやありがたや。
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で、現在、夜コースは¥8000一本!なのですが、これがなんだか非常に良い感じなわけで。多分構成は頻繁に入れ替えておられると思います。この裏面が・・・
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アルコールメニューでした。ま、結構色々とスタンバイ。
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ワタシはスペイン麦酒のMahou(マオウ)¥800を、頂いて、ゆるゆるとスタート。BGMがテクノというかアンビエントというか、クラブでかかっているようなのが小音量で響いていて、なかなか面白い雰囲気でした。流石お若い感性だと思いつつ、お料理を待つわけで。
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一皿目は野菜の皿。右奥の葉野菜は京都で最近栽培されている「みずき菜」。大根とキャベツ、コールラビを掛け合わせた野菜。コンベクションオーブンでチョイ火を入れたうえにおろしチーズ!という。水分を少々抜くので味が濃いキャベツ的な。串が刺さっているのはこれまた美味しい青オリーブ種付。手前は間引き人参の自家製ピクルス、という健康的な布陣。ピクルスがお酢強めなのもイイですな。野菜類は伏見の山田ファーム謹製が多いようです。
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早々に一杯目のアルコールは消費し、これはワインだよねえ!と速攻で次のお料理用にボトルで頂くわけで。スペインリオハのロゼ「Ostatu Rioja Rosé 2022」を。綺麗な色ですな。ベリー系の香りがある、そんなに濃くないするっと呑みやすいタイプ。想定範囲の¥7500なり。
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二皿目は魚。和歌山産の白甘鯛のカルパッチョなのですが、岩塩とフィンガーライムのプチプチした果肉粒を鯛の身にまとわせてあり、プチプチパチパチと柑橘系の酸味が飛び出して楽しい食感。フィンガーライムは輸入なんですか!とシェフにお聞きしたら、それも和歌山の有田市で栽培されているようです。色々とビックリ。イタリアレシピのようなオイル類はほぼ使っておらず、上に乗っている薄切り大根二種を添えて頂くのも健康健全!という感じ。
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パンも自家製。更に田舎パン風の保水量が多いタイプでこれまた旨いのだ。以前行ったMOKOのパンも超旨いと思ったのですが、負けていない美味しさ。
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次も不思議な料理で、メイン食材はオーブン焼したトロトロ一歩寸前な菊芋。ハモン・イベリコで取った出汁に九条ネギピュレを合わせた、トロミ餡をかけてあるのだ。ちょっと温かいスープ的な印象。泡はなんだったかな~、ハーブ的なものだったような。
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お次が魚で、和歌山は御坊産釣り鰆。ソースはブールブランソースで、カーボロネロ(黒キャベツ)のソテーが下に敷いてある趣向。いやー、魚はギリギリな火入れで中心はほぼレアなのですが、控えめなソースを合わせると超旨ですな。僅差で本日二。
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この進行で、ここで京鴨が登場。ブイヨンぐらいのほのかな味付けのプチプチ食感玄米リゾットの上に、これまた火入れ絶妙な鴨という旨くないわけがない組み合わせ。上に乗っている細い葉の野菜が「エルパステラ」で、イタリア語で「星の草」という意味だそうです。
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皮はパリッと仕上げてあるのに、ここまで身が柔らかいのですなあ。これも同率本日二。
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ラストはお肉なのですが、ばあく豚で作ったつくねのような自家製チョリソー。赤いのはパプリカパウダーを燻製したもので、しっかり薫香が肉の旨味を引き立てるわけで。添えてある野菜が焼き白菜!というのも意外性があって良いと思います。サイズは小ぶりですが充実感のある一皿。個人的にこれが本日一。しかし、山あり谷あり小川あり!なコースの組み立て。
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甘いものは、下にほぼ自然な甘味の柿のソルベ(果肉感しっかりなのとホロホロしたの2種)、上にスパイスのジュニパーベリーと青レモンを使った甘酸っぱいジェラート、という趣向。いやー、最後まで抜かりなし。
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で、ココア掛けのアーモンドが小菓子で、珈琲・紅茶でほっこり〆! いやはや、大充実。お1人でこの精度でお料理が次々出てくるのは見ているだけで楽しい、食べるともっと嬉しい!という感想。〆て¥26000ほどだったように記憶。

我々しかいないので、この皿数を1時間50分ほどで制覇してしまうのですが(汗)、奈良出身で現在山科在住のシェフは質問すればなんでも隠し事なく話してくれるので楽しい時間になりました。 この内容で夜¥8000はちょっとありえないのですが、現在ランチはなんと¥2500で4皿!という絶賛オープン記念価格で提供中。こちらも今後、定期的に覗きに来たい一軒に。また、近隣のお友達をお誘いして、4人ぐらいでやってくる予定ですな。御馳走様でした。お近くの方はぜひ。

店舗情報

店名:Raiz (ライース)
住所:京都市北区紫野上門前町21-4
営業時間:11:30~14:00 / 18:00~22:00
定休日:月曜日
TEL:075-406-0735
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スイカ小太郎。 スイカ小太郎。