【京都】穴場の大原地域 秋の花と額縁庭園に癒される「宝泉院」

少しずつ秋らしくなってきて、涼しい日も増えてきました。深緑と秋のお花に癒される宝泉院を紹介します。

目次

初秋の美しい風景

京都の奥座敷、大原エリアには立ち寄りたくなる寺院が多く、その一つに宝泉院があります。
日本の音楽の源流と伝わる「声明」の発祥の地で、勝林院の塔頭寺院。実光院と共に創建されました。

樹齢700年、近江富士を象ったと伝わる五葉松です。鴨居と敷居、柱を額縁のように見立てて鑑賞する額縁庭園として広く知られています。

深緑と竹林が美しい庭園もあり、観ていて清々しい気持ちになります。

こちらの庭園は、盤桓園(ばんかんえん)いい、立ち去りがたい庭という意味だそうです。
美しい庭園を眺めていると、ずっと見ていたくなります。

宝泉院の拝観には、お抹茶と茶菓子が付いています。お好きな場所でどうぞ、とお声がけいただいたので、五葉松を目の前に眺めながらいただくことに。

「ひととき」と言うお菓子は、ニッキの風味がする上品なお味の和菓子です。お抹茶とひとときの、ほんのりとした甘みが心地よいです。

五葉松は平成3年(1991年)、京都市指定天然記念物に指定されました。痛みがみられますが、少しでも長く元気でいて欲しい名木です。

客殿の天井にある伏見城の「血天井」です。戦いで自刃された武将たちの例を慰め、供養とされているそうです。

理智不二(りちふに)と名の二連式の水琴窟です。二本の筒を聞き比べると、少し音が違うような・・・
聞き比べている間も素敵な音がして、癒しの時間でした。手水の周りには、秋海棠(シュウカイドウ)が咲いていました。

手水と秋海棠。秋海棠とは、ベゴニアに似た花で、初秋から10月頃にかけて、可愛いピンクの花を咲かせます。大原では、三千院、実光院、寂光院などで見られ、貴船神社にも咲いています。宝泉院では、手水のそばや鶴亀庭園、囲炉裏の部屋でも見る事が出来ます。

囲炉裏の部屋です。お庭を眺めながら声明を聞くことが出来ます。お庭の緑が床に映り込み、美しかったです。

囲炉裏の部屋から見える庭園「鹿野苑(ろくやおん)」です。こちらにも少しですが、秋海棠が咲いていました。

江戸時代中期に作庭されたと伝わる、鶴亀庭園です。新緑が美しかったです。

こちらにも少しですが秋海棠が植わっていました。池に映り込んだ緑も美しかったです。

今回は初秋の宝泉院を紹介しました。これから秋が深まり、紅葉の季節の到来も楽しみです。機会があれば立ち寄られてはいかがでしょうか?

スポット情報

名称:宝泉院 ほうせんいん
住所:京都市左京区大原勝林院町187番地
電話番号:075-744-2409
拝観時間:9:00~17:00(16:30受付終了)
拝観料:大人900円 中・高800円 小700円(茶菓付)
関連ページ:http://hosenin.net/