【京都】市場の路地裏で味わう“朝ラーメン” 寒空の一杯が沁みる、立ち食い麺類店

京都の食を支える京都市中央卸売市場。再開発が進む一方で、昔ながらの光景も色濃く残るエリアです。関係者が日常的に通う立ち食いうどん店「まんなりうどん」。寒空の下で味わう“朝ラーメン”は、素朴ながら心に沁みる一杯。市場で働く人々の朝を支える、知る人ぞ知る存在です。

目次

市場の路地裏にたたずむ立ち食い店

京都の食を支える下京区の京都市中央卸売市場。場内は仲卸店が並び、基本的に関係者のみ入場可能です。一方、周辺の関連棟などは一般の方も利用できます。
日本最古の公設市場で、施設の再開発が進む一方、昔ながらの光景も残るエリアです。

このエリアのシンボル的な回転寿司店「京・朱雀 すし市場」の北側、二本目の路地に、うどんの提灯を掲げる小さなお店があります。市場関係者が日常的に利用する、立ち食いうどん店を紹介します。仕事終わりや休憩に立ち寄られる、まさに“知る人ぞ知る”一軒です。

店名は「まんなりうどん」。こじんまりとした立ち食いのうどん・そば店です。

メニューはシンプルで、まんなりうどん、きつね、天ぷら、焼きおにぎり。最近では中華そばも加わっていました。うどん・そばのほとんどが500円以下という、まさに日常使いの立ち食いうどんらしい価格帯。この日は熱々の中華まんもありました。

店舗前にはベンチが設置されていて、そちらで食べることも可能。この日も、仕事の休憩中にうどんをすすっている方がおられ、街の食堂のような気軽さも感じられました。

寒空で食べる麺は格別

中華そばは、注文して少し待つとすぐに出来上がり。
和出汁をベースに中華麺、ネギ、わかめ、もやし、チャーシューと、うどん店らしいトッピングが逆に好印象です。
湯気が立ちのぼり、寒空の下で飲む温かいスープが体に沁みます。

専門店のラーメンのような強いこだわり系ではありませんが、素朴な美味しさ。このシチュエーションで味わう一杯は格別です。
さっと出てきて、さっと食べられる。市場で働く人々にとって重宝される理由がよくわかります。

市場周辺の梅小路は再開発が進み、にぎわいが増しているエリア。梅小路公園も近いので、朝の散歩などで訪れた際には、気軽に立ち寄ってみてください。

店舗情報

店名:まんなりうどん 京都市場本店
住所:京都市下京区朱雀宝蔵町90