京都五山送り火が一望できる!暗い歴史もあり☆市民憩いのハイキングスポット「船岡山」

北区、千本通り北にある孤立丘陵。五山送り火が一望できる見晴らしのいい場所。季節の花も見頃。そして、そこには陰の歴史もあり。ちょっとハイキング感覚で行ってきました。

目次

かつては都の三大葬送の地という陰の歴史も

鞍馬口通りから、途中建勲神社を経由して、たまには見晴らしのいい場所から市内を一望するのもいいかな、と船岡山へ。ちょっとハイキング感覚です。

船岡山は標高約112メートル、東西約200メートル、南北約100メートルの孤立丘陵。山の上には公園や野外演奏場、散策コースや史跡もあり。

途中、季節の花、この時はツツジが咲き誇り市内に居ながらにして、緑や自然を手軽に感じられるコース。標高低いとはいえ、それなりに息も切れます(笑)

山の東側。大文字山、比叡山が見えます。こちらでは鳥居以外の五山が一望。送り火には多くの地元民がここから五山を眺望。

「妙」「法」も見えます。

舟形も。

わりとすぐ近くにある左大文字はくっきりと。

左大文字を背景とする野外演奏場。わりとイベントでよく使われるそうです。たまたまここで出会ったご近所の方にいろいろと船岡山について教えていただきました。

で、それならもっと詳しいことがわかる場所があるから、と案内していただきました。一旦下山。

ちょうど船岡山の西側の町内掲示板で、こんなふうに詳細資料を無料配布してます。

この町内に住み、資料をボランティアで作成して配布している橋本さん。
月に一度はこの近くの喫茶店で歴史講習会で講師もされる、この界隈の歴史に詳しい方。ここでもいろいろ船岡山の歴史についてうかがいました。

そして、また戻って船岡山へ。散策コースにところどころこんな石仏をみかけます。
ここ船岡山は平安中期ごろから都の三大葬送の地として、東の鳥辺野、西の仏野、ここ蓮台野がありました。船岡山は火葬の地として知られ、多くの人々がこの周辺で火葬されました。

また、処刑場だったり、応仁の乱では戦場だった歴史もあり、多くの死体がここに積み上げられてたんだとか。そんな歴史から心霊スポットともウワサされたり。

昭和10年に建造され、テレビの普及と共に廃止されたラジオ塔。2015年に地域住民の働きかけで復活し、ここラジオ塔で毎朝ラジオ体操が行われているんだとか。

悲喜交々、数々の歴史をたどって京の町を見守ってきた船岡山。そんな歴史を想像しながら、ハイキングがてら行楽シーズンに訪れたい場所。

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