【京都パワースポット】六波羅蜜寺で教科書でおなじみのあの上人様に会える!

だれもが一度は目にしたことのある口から小さな仏様を出している空也上人像。それが所蔵されているのが、六波羅蜜寺にある令和館です。今回は、パワースポットとしても人気の六波羅蜜寺を紹介します!

目次

六波羅蜜寺の歴史

六波羅蜜寺は、空也上人によって開かれた寺院です。
空也上人は、醍醐天皇の皇子でありながら、厳しい修行を重ね、民衆を救うために伝道に励んだ人物。

via 藤花
京でひどい病が流行したときのこと。
空也上人が自ら十一面観音像を刻み、その仏像を安置した車を引きながら京都の町を歩き回り、梅干しと結び昆布を入れたお茶を病人に授けて仏を唱えながら踊り舞うことで病魔を鎮めたといわれています。
この逸話は、今も正月の皇服茶として残っています。

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そして応和3年(963)名僧600名を招き、金字大般若経を読み上げ、夜には大万党会を行って寺院諸堂の落慶法要が行われました。
これが六波羅蜜寺の起こりです。
その後は、源平の争いをはじめとする数々の兵火に遭いましたが、そのたびに再興され、現在に至っています。
決して広いとは言えない境内ですが、多くの重要文化財やパワースポットがある見どころたっぷりのお寺です。
では、六波羅蜜寺を参拝しましょう!

静かな京の町中に溶け込んでいる六波羅蜜寺

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六波羅蜜寺は、東山の五条通りから北へ約5分、東大路通からも西へ5分あまりという位置にあります。
京都の人気観光スポットの近くながら、六波羅蜜寺周辺は比較的静かな場所となっています。
住宅地が並んでいる細い道をぶらぶら歩いていると、急にお寺が見えてきて不思議な感じ。
でもしっかりと周りとなじんでいて、それだけ長い歴史を積み重ねてきたのだということがよくわかります。

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六波羅蜜寺境内に入ったとたんお寺独特の雰囲気に包まれて、ホッとします。
境内は無料で参拝できますが、今回は令和館にも入るため、総受付で入場チケットを購入しました。

弁財天堂

総受付の隣にあるのは、都七福神の一柱・六波羅弁財天がお祀りされている弁天堂です。
弁財天は、芸事や財運を司る神様。
12日ごとにやって来る「巳の日」は弁財天の縁日とされ、この日にお参りすると特に縁起が良いそうですよ。

十一面観音菩薩像と一願石

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弁天堂に向かって右側には、つやつやと美しい十一面観音菩薩像が立っておられます。
その横には、願いを1つだけ叶えてくれるという「一願石(いちがんせき)」
「一願石」の上に取り付けられている円盤状の石に刻まれている金文字を正面にして、手前に3回回しながら願い事をします。

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見逃し厳禁!無事かえる

「一願石」と参道を隔てた向かい側には、手水鉢。
そのすぐ左下に目をやると、可愛いカエルさんがいます。
「無事かえる」さんです!

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参拝に来られた皆さんの無事を祈ってくれているありがた~いカエルさんなので、お見逃しのないように。

重要文化財「本堂」

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参道を進んだ先、左手に見えてくるのが本堂です。
こちらの本堂は、貞治2年(1363)に建立されたもので、重要文化財に指定されています。
昭和44年(1969)には、解体修理が行われています。
廂上部の柱部分には、極彩色の模様が鮮やかできれいです。

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本堂には、空也上人が刻まれた十一面観音菩薩像がお祀りされています。
通常は非公開ですが、辰年のみ御開帳されているのです。
ということは、まさに今年!
12年に1度の御開帳は、11月3日(日)~12月5日(木)の期間です。
この機会にぜひぜひお参りくださいね。

地蔵堂

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本堂の北にあるのは、銭洗い弁財天や水かけ不動尊がお祀りされている地蔵堂です。
銭洗い弁財天の前には、柄杓(ひしゃく)とざるが置いてあります。
ざるにお金を入れて、柄杓1杯分の水を3回に分けて清めてください。
清めたお金は使わずに貯めておくと良いそうですよ。
そうすれば、お金がざっくざく入って来るかも…?

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地蔵堂の手前には、なで牛。
自分の身体の悪いところをなでなでします。

今回のメインイベント!令和館

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令和館は、地蔵堂と本堂の間の道を奥に歩いた先です。
あの「空也上人立像」もこの令和館に展示されています。

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館内1階には、薬師如来坐像と四天王が、また閻魔王とその部下たちが、静かににらみを利かせています。
どの像も結構至近距離でじっくり見ることができて、とても興味深い!
四天王は、東寺講堂にお祀りされている仏像と似ていました。

東寺 講堂

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そして、2階に上がってすぐの展示スペースにあるのが「空也上人立像」と「平清盛坐像」!
どちらも教科書で見た覚えのある像で、なんだかぞわぞわ~としました。

空也上人立像

「空也上人立像」は、横からも見ることができるので、「南無阿弥陀仏」という6文字と同じ数だけ口から阿弥陀様が出ている様子もはっきりとわかります。
背が低く、足が細くて小さい、あばら骨も浮き出ているほど痩せておられる空也上人。
でも「市聖(いちのひじり)」と呼ばれたと尊いお姿は、とても素晴らしいものでした。

平清盛坐像

空也上人の隣に座っているのが、「平清盛坐像」
空也上人と比べると、顔も体も大きくがっしりした印象です。
手にはお経を持ち、厳しい表情で座っています。
「空也上人立像」と同じくとても写実的で、衣服の流れるようなひだもリアルでした。

平清盛公乃塚

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2階奥には、鎌倉期に活躍した彫刻師、運慶とその長男・湛慶の坐像があります。
こちらも写実性では空也上人・平清盛に勝るとも劣らずです。
ごつごつとした印象の父と、少しまろやかな雰囲気を持つ湛慶。
着物の袷が微妙に異なっていたり、手の表情も違っていて、見ていて飽きません。
令和館には、その他にも地蔵菩薩立像や弘法大師坐像など見どころたっぷりで、時間を忘れるほど。
私が訪れたのは、3連休の初日。
でも午前中の早い時間だったためか、拝観される方も少なくてゆっくりと見ることが出来ました。

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最後に令和館受付のショップで、空也上人の可愛いステッカーを購入。
すっかり空也上人のとりこです!
六波羅蜜寺は、古くから京の人々に篤い信仰を受けていたお寺であり、今では特に平安・鎌倉の歴史を知る上でも欠かせない場所です。
また、洛陽三十三観音霊場や都七福神の霊場でもあるご利益満載のパワースポット!
五条方面へお出かけの際には、ぜひ六波羅蜜寺へもお参りくださいね。

洛陽三十三観音霊場 御朱印

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六波羅蜜寺の基本情報

・住所 京都市東山区ロクロ町81-1
・・境内自由 
開門時間 8:30~16:30
・令和館拝観時間 9:00~16:15(16:00受付終了)
・令和館拝観料 大人600円/大学生・中高生500円/小学生400円
アクセス
・最寄り駅 京阪「清水五条」徒歩約7分
・バス 「清水道」徒歩約7分

HP:https://rokuhara.or.jp/