【京都検定】鴨川合流地点出町柳の伏見宮家名残りの“妙音弁財天”祀る「出町妙音堂」

汁物大好きな三杯目 J Soup Brothersです!FU~FU~☆彡今回は上京区出町にある通称“妙音弁財天”祀るお堂。かつてこの地に宮家の邸宅があった伏見宮家ゆかりの場所。

目次

かつてこの場所にあった伏見宮家ゆかりの“妙音弁財天”

上京区、鴨川の合流地点・出町柳すぐの場所。出町橋には「鯖街道口」と書かれた石標があり、ここが昔若狭湾で獲れた鯖を輸送するために活用された街道口であることがわかります。そのため、この周辺には鯖寿司の名店が集中し、かつての名残りを感じられる場所。さらには、賀茂川と高野川の合流地点・鴨川デルタが見え、彼方には大文字山。

そんな出町橋の西詰に、ひっそりと石造りの鳥居を構える「出町妙音堂」があります。

鎌倉時代の公卿・西園寺公衛の長女寧子が、第93代後伏見天皇の女后に輿入れの際、西園寺家から持参した青龍妙音弁財天画像を伏見離宮に祀り、その後も代々伝承されてきました。

その後、河原町今出川に伏見宮邸移転の際も本尊を奉遷。こちらはここから今出川通をさらに南に下がった場所にある旧伏見宮別邸跡。廃墟のような雰囲気ですが。

明治時代に入り、伏見宮家は東京へ遷座されましたが、明治初年には地元の人々の願いから再び現在地に妙音堂を建立。

お堂に祀られる青龍妙音弁財天画像は弘法大師作と伝わり、通称「妙音弁財天」と呼ばれ、京都七福神の一つとして、技芸上達・福徳円満の勝益をもたらす神様として知られています。

境内はこじんまりとしたスペースですが、手水舎には樒も添えられ、参拝客を迎えてくれます。

その先に妙音堂があり、青龍妙音弁財天画像、そして中央には弁財天ゆかりの蛇、とぐろを巻いた像が鎮座。御朱印や絵馬には蛇をモチーフとした絵柄があしらわれていました。

御朱印をいただきに授与所へ行くと、「京都で一番キツイみくじです」のフレーズにそそられおみくじも引いてみました(笑)

結果はこの通り吉。思ったよりビビるほどではなかったです(笑)御朱印には琵琶を弾く妙音弁財天。

さらに、境内の奥には豊川稲荷大明神が祀られています。

京都御所にも近いこの周辺には、かつての宮家ゆかりの場所、史跡が数多く残り、それを紐解きながら町歩きするにも興味深いエリア。ぜひ、こちらへも足を運んでみてください。

詳細情報

名称:出町妙音堂(妙音弁財天)
場所:京都市上京区青龍町266−3