目次
霊山歴史館について
via 藤花
霊山歴史館(りょうぜんれきしかん)は、幕末・明治維新の歴史を研究する専門の博物館として昭和45年(1970)に開館しました。
初代館長はパナソニック創業者の松下幸之助氏。
館内には幕末・明治維新で活躍した志士や大名、公家などの遺品が多数展示されています。
初代館長はパナソニック創業者の松下幸之助氏。
館内には幕末・明治維新で活躍した志士や大名、公家などの遺品が多数展示されています。
via 藤花
霊山歴史館があるのは、高台寺や清水寺のある東山中腹。
東大路通りから高台寺南門通りへ、途中から「維新の道」と名の変わるなかなか急な坂道を上った先にあります。
東大路通りから高台寺南門通りへ、途中から「維新の道」と名の変わるなかなか急な坂道を上った先にあります。
via 藤花
すぐ左手には京都霊山護国神社があり、その奥には坂本龍馬・中岡慎太郎・木戸孝允ら維新で活躍した志士たちが葬られています。
via 藤花
2025年夏の企画展「生誕190年 土方歳三と戊辰戦争」
日本史好き、特に幕末好きの私は学生の頃からよく霊山歴史館へ訪れていたのですが、ここ10数年は御無沙汰していました。
でも今回は土方歳三ゆかりの展示がある、その上以前から見たかった史料も展示されると聞き、ウキウキしながらの入館となりました。
でも今回は土方歳三ゆかりの展示がある、その上以前から見たかった史料も展示されると聞き、ウキウキしながらの入館となりました。
幻の史料・山崎丞の『取調日記』
ここからは少しコアなお話になりますが、お付き合いください。
私が一番見たかった展示は、新選組監察方(スパイのような仕事)の山崎丞(やまざきすすむ)が残した『取調日記』です。
これは慶応元年(1865)に山崎が書いたとされる日記で、20年ほど前に発見されました。
その内容を記した冊子が東京日野で無料配布されていたそうですが、すでに配布済みで今は見ることもできません。
私が一番見たかった展示は、新選組監察方(スパイのような仕事)の山崎丞(やまざきすすむ)が残した『取調日記』です。
これは慶応元年(1865)に山崎が書いたとされる日記で、20年ほど前に発見されました。
その内容を記した冊子が東京日野で無料配布されていたそうですが、すでに配布済みで今は見ることもできません。
via 藤花
すごーく気になっていた日記が、京都で見られるなんて、これを逃せば一生お目にかかれないかも(おおげさ)と思い、久しぶりの霊山歴史館となったのです。
さて肝心の『取調日記』は、思っていたよりも小さいサイズ。
おそらく山崎がたもとにいつも入れてメモを取っていたのでしょう。
その内容も紹介されていましたが、当時の新選組のリアルな姿が垣間見えるようで、感激しました。
さて肝心の『取調日記』は、思っていたよりも小さいサイズ。
おそらく山崎がたもとにいつも入れてメモを取っていたのでしょう。
その内容も紹介されていましたが、当時の新選組のリアルな姿が垣間見えるようで、感激しました。
「生誕190年 #土方歳三 と戊辰戦争」第2期が7月1日(火)から始まりました!新聞にも取り上げられました“幻の史料”とも称されていた新選組隊士・山﨑丞の『取調日記』。#近藤勇 用につくられた可能性がある『山形模様の旗印』など、希少な史料も初公開。 pic.twitter.com/6LXjEJF6QM
— 霊山歴史館(りょうぜんれきしかん) (@RyozenMuseum) July 3, 2025
その他今回初展示の、近藤勇が池田屋事件の際に着けていたと思われる新選組の旗印をはじめとする貴重な史料が並んでいます。
旗印には近藤の家紋である丸に三つ引きと山形のだんだら模様があり、裾は破れたような痕も。
貴重な品々を思う存分堪能しました。
池田屋事件とは、祇園祭の宵山(旧暦6月5日)に新選組が三条小橋にある池田屋で過激派浪士たちを捕縛した事件で、これをきっかけに新選組の名前が広く知られるようになったとされています。
旗印には近藤の家紋である丸に三つ引きと山形のだんだら模様があり、裾は破れたような痕も。
貴重な品々を思う存分堪能しました。
池田屋事件とは、祇園祭の宵山(旧暦6月5日)に新選組が三条小橋にある池田屋で過激派浪士たちを捕縛した事件で、これをきっかけに新選組の名前が広く知られるようになったとされています。
常設展示の見どころ
館内に入ってすぐ私が目を引かれたのは、企画展の手前にあったのは常設展示の日本刀。
坂本龍馬を斬った刀と近藤勇・土方歳三の刀です。
坂本龍馬を斬った刀と近藤勇・土方歳三の刀です。
日本刀にゾクゾク!
via 藤花
まずは坂本龍馬を斬った京都見廻組隊士の桂早之助の脇差(上段の短刀)。
坂本龍馬は慶応3年(1867)11月15日に京都近江屋で暗殺されました。
その時に桂が使用した脇差が目の前に!
刀身には当時の激闘を伝えるような刃こぼれが見えました。
坂本龍馬は慶応3年(1867)11月15日に京都近江屋で暗殺されました。
その時に桂が使用した脇差が目の前に!
刀身には当時の激闘を伝えるような刃こぼれが見えました。
via 藤花
次は近藤所蔵の刀です。
慶応元年に近藤が稽古用に作らせたそうで、慶応4年4月に斬首された近藤の首が三条河原に晒されたとき、近藤の下僕が首を持ち去ってこの刀と共に会津に埋葬したそうです。
慶応元年に近藤が稽古用に作らせたそうで、慶応4年4月に斬首された近藤の首が三条河原に晒されたとき、近藤の下僕が首を持ち去ってこの刀と共に会津に埋葬したそうです。
via 藤花
そしてこちらは土方歳三の刀。
土方の刀と言えば和泉守兼定(いずみのかみかねさだ)ですが、毎日のように浪士を取り締まっていた土方にとって刀は消耗品のようなもので、兼定以外にも多くの刀を持っていました。
土方の刀と言えば和泉守兼定(いずみのかみかねさだ)ですが、毎日のように浪士を取り締まっていた土方にとって刀は消耗品のようなもので、兼定以外にも多くの刀を持っていました。
via 藤花
「幕府侍土方義豊戦刀」という銘がはっきり見えます。
イケメンでおしゃれでもあったと伝わる土方らしく、鞘は見る方角によって色が変わる螺鈿(らでん)です。
イケメンでおしゃれでもあったと伝わる土方らしく、鞘は見る方角によって色が変わる螺鈿(らでん)です。
池田屋・近江屋の模型にくぎづけ
常設展示2階には、幕末・明治維新の史料が展示されています。
坂本龍馬の書状や近藤勇の鎖帷子、孝明天皇御宸筆、高杉晋作の鉄扇、戊辰戦争絵巻などなどさまざまな史料が並んでいます。
見逃せないのは池田屋と近江屋の模型。
新選組隊士と浪士の激闘や龍馬と刺客のつばぜり合いがリアルに表現されていて、緊迫した空気をひしひしと感じます。
坂本龍馬の書状や近藤勇の鎖帷子、孝明天皇御宸筆、高杉晋作の鉄扇、戊辰戦争絵巻などなどさまざまな史料が並んでいます。
見逃せないのは池田屋と近江屋の模型。
新選組隊士と浪士の激闘や龍馬と刺客のつばぜり合いがリアルに表現されていて、緊迫した空気をひしひしと感じます。
霊山歴史館近くから見た京都の町並み
via 藤花
今回久しぶりに訪れた霊山歴史館は以前よりも楽しく、わかりやすい展示となっているように感じました。
あまり歴史に詳しくない方でも、興味深く観られるような工夫もあり、新選組・坂本龍馬聖地めぐりとしてもおすすめですので、東山観光の際にはぜひ足を延ばしてみてください。
あまり歴史に詳しくない方でも、興味深く観られるような工夫もあり、新選組・坂本龍馬聖地めぐりとしてもおすすめですので、東山観光の際にはぜひ足を延ばしてみてください。
霊山歴史館の基本情報
・住所 京都市東山区清閑寺霊山町1
・電話 075-531-3773
・拝観時間 10:00~17:30(入館は17:00まで)
・拝観料 大人1000円/高校生・大学生600円/小中学生300円
アクセス
・最寄り駅 京阪「祇園四条」徒歩約20分
・バス 「清水道」「東山安井」徒歩約7分
・HP https://www.ryozen-museum.or.jp/
・電話 075-531-3773
・拝観時間 10:00~17:30(入館は17:00まで)
・拝観料 大人1000円/高校生・大学生600円/小中学生300円
アクセス
・最寄り駅 京阪「祇園四条」徒歩約20分
・バス 「清水道」「東山安井」徒歩約7分
・HP https://www.ryozen-museum.or.jp/