【京都】桂の住宅街にある小さな焼き菓子工房「G.」独学でたどり着いた素材を活かした味

京都市西京区下津林。五社神社のすぐ東側に建つ住宅の一階に、小さな焼き菓子工房「G.(ジードット)焼き菓子製作所」があります。生地にもアイシングにもレモンの甘酸っぱさを効かせた「レモンの丘」、京都の白みそを練り込んだ「白みそフィナンシェ」などが看板商品です。

目次

桂の住宅街にある小さな焼き菓子工房

コロナ禍での開業

via 京都西山旅感 HOTSUU 撮影
桂の住宅街にたたずむ「G.(ジードット)焼き菓子製作所」。店主は桂翠(かつら・みどり)さんで、店名の「G」には、二つの意味が込められています。一つは「Gift」。食べたときに、贈り物をもらったような喜びを感じてほしいという願いです。もう一つは、桂さん自身の名前「翠(みどり)」にちなんだ「Green」。二つの頭文字が、そのまま店名になりました。

開業は2020年3月。ちょうど新型コロナウイルスの感染が広がり始めた時期でした。自宅として建てた家に三年ほど暮らしたのち、一階のスペースを改装して工房にし、許可を取得して店を始めたといいます。ひっそりとした滑り出しでしたが、その工房も今年で六年目を迎えました。

原点は、祖父母が営んでいた喫茶店

via 京都西山旅感 HOTSUU 撮影
意外なことに、桂さんは製菓学校を出たわけでも、パティシエとして修業を積んだわけでもありません。原点は、祖父母が営んでいた喫茶店。幼いころから一緒にお菓子を作るのが好きだったといいます。基本的な作り方こそ習いましたが、配合は何度も試作を重ねて自分で組み立ててきました。芸術系の大学を出て雑貨店に勤めていた経歴もあり、ロゴやパッケージのデザインもすべて自身の手によるもの。「デザインの経験も、雑貨の経験も活かせる」。好きなことを積み重ねた先に、今の工房があります。

シンプルな材料で素材の味を活かす

via 京都西山旅感 HOTSUU 撮影
菓子づくりで譲れないのは、添加物を使わず、できるだけシンプルな材料で素材の味を活かすこと。甘さは控えめで、子どもからお年寄りまでおいしいと思える味を目指しています。生地にもアイシングにもレモンの甘酸っぱさを効かせた「レモンの丘」、京都の白みそを練り込んだ「白みそフィナンシェ」などが看板商品です。

余計なものを足さずシンプルな材料で

via 京都西山旅感 HOTSUU 撮影
その焼き菓子と並んで人気を集めているのが、ドーナツです。レシピは桂さんが自ら組み立てたオリジナル。表面にまとわせた砂糖のざらりとした食感と、ふんわりとした生地の対比が持ち味で、飾り立てない分、素材の味がまっすぐに伝わってきます。
生地のこだわりを尋ねると、「そこは企業秘密です」と笑顔ではぐらかされました。焼き菓子と同じく、余計なものを足さずシンプルな材料で仕立てるという考え方は、ドーナツでも変わりません。

お菓子の自動販売機「パタプン!」

via 京都西山旅感 HOTSUU 撮影
水曜日には、コーヒー店に勤める夫がこの場所でコーヒーを淹れることもあります。近隣の花屋を招いた花いけのレッスンなど、地域の人が集う催しも開かれています。「このあたりの人は本当にあたたかくて、大事にしてもらっています。みんなのために何かしたい、という気持ちが湧いてくるんです」と桂さん。
営業は不定期のため、訪ねる際は事前に営業カレンダーの確認を。入り口にはお菓子の自動販売機「パタプン!」があり、営業時間外や休業日でも購入できます。

店舗情報

店名:G.(ジードット)焼き菓子製作所
所在地:京都市西京区下津林南大般若町11-2
目印:五社神社の東側(住所検索では正確な位置が出ないため、Google マップは店名検索がおすすめ)
駐車場:2台
営業日:不定期 ※公式サイトの営業カレンダーで要確認
販売:焼き菓子・紅茶(茶葉)。持ち帰りが基本
公式サイト:https://g-yakigashiseisakusyo.jimdofree.com/
Instagram:https://www.instagram.com/g.yakigashi/