目次
今年のテーマは「わたしとかけまして」
テーマを最初に聞いたときには「わたしと掛けまして、〇〇と解く。その心は~」かと思いきや、大学全体が「橋」となり、新たな人たちが出逢い、橋の上からこれまで見たこともなかった景色が眺められる、そんな場所になって欲しいという願いが込められているそうです。
「私」ではなく「渡し」。「掛けまして」ではなく「架けまして」ですね。
でも、そうしたテーマの説明を聞いた後でも、やはり「わたしとかけまして」と謎かけ風に自問自答し、自らの芸術を見つめなおすテーマ性も隠されているように思えてなりません。
でも、そうしたテーマの説明を聞いた後でも、やはり「わたしとかけまして」と謎かけ風に自問自答し、自らの芸術を見つめなおすテーマ性も隠されているように思えてなりません。
2025年度の京都市立芸術大学の芸大祭は、そんなストイックなテーマを追求した作品に多く出合えるイベントでした。
因みに、大学が「架け橋」となるというテーマは十二分に発揮されていて、芸大祭の会場は大勢の人出で賑わっていました。
芸術大学生の手作り市!販売模擬店
学生の皆さんが自分で手作りした作品を販売模擬店で出品していますが、驚くべきはそのクオリティの高さです。
いずれも魅力的な一点物の作品ばかりで、芸大祭開始と同時に次々と購入されていました。
学生ならではの個性と自由さが光る作品ばかりで、魅力と言う名の輝きに溢れていました。
作品展示:絵画展「余光」
京都市立芸術大学の芸大祭では、学生の皆さんがテーマを決めて、作品展示を行っています。
その展示の一つである絵画展「余光」では、三人の学生さんが合同で作品を出品していました。
その展示の一つである絵画展「余光」では、三人の学生さんが合同で作品を出品していました。
「余光」に着目したのは、絵画を長く楽しむために、こぼれ落ちた儚い光に照らされるような、柔らかな作品が良いのではないかと模索したからだそうです。
確かに幻想的な光の浮き彫りに、作品から聞こえてくる声がじわじわと体に浸透するような味わいを覚えます。
確かに幻想的な光の浮き彫りに、作品から聞こえてくる声がじわじわと体に浸透するような味わいを覚えます。
作品展:and展
「and展」は2つの手法を組み合わせ、新たな表現を見つける作品を展示しています。
15名もの学生さんが作品を持ち寄り、それぞれが様々な手法を「and」で結びつけ、新たな表現を模索していました。
粗削りながらも、ハッとさせられる自由な発想と組み合わせに大いなる刺激をいただける展示でした。
作品展示:シュールな生き物展2
2回目を迎える好評の「シュールな生き物展」には、今年も魅力的な「生き物」が勢揃いしました。
独特の感性と表現力で生み出された生き物たちは唯一無二の魅力です。
時には近づくのをためらいたくなるほど、存在感を放つ生き物にも出会えるので、おすすめです。
ワークショップ:BBB Factory
京都市立芸術大学のC棟では、デザインB専攻の学生さんたちがワークショップを開催していました。
デザインB専攻は「デザインするものの決まりがないデザイン専攻」で「何をデザインするかを考えるところからデザインする」専攻なのだそうです。
デザインB専攻は「デザインするものの決まりがないデザイン専攻」で「何をデザインするかを考えるところからデザインする」専攻なのだそうです。
そこで今回は「ヒトのモノづくり体験をデザインする」をテーマに掲げ、ワークショップを開催しているのだとか。
一歩踏み込んだ実験的なワークショップは大盛況で、たくさんのヒトがモノづくりを体験していました。
デザインB専攻の学生さんたちが、今回の展示を通じて、どういった気づきを得られたのか、とても気になります。
一歩踏み込んだ実験的なワークショップは大盛況で、たくさんのヒトがモノづくりを体験していました。
デザインB専攻の学生さんたちが、今回の展示を通じて、どういった気づきを得られたのか、とても気になります。
芸大通りに屋台村が出現!学生による飲食模擬店
京都市立芸術大学の中心を貫く、まさに目抜き通りには飲食模擬店がズラリと並びました。
「芸大祭の飲食模擬店を侮るなかれ」とはまさにその通りで、学生さんが手作りしたピザ釜で、生地をその場で伸ばした手作りピザが焼かれていました。
その一方で、ある飲食模擬店では「ヤバすぎて笑っちゃう」大爆笑が沸き起こっていました。
タイ焼き作りを絵に描いたように失敗していて、マンガのような大惨事が繰り広げられていました。
しかし、こうしたハプニングも、芸大祭ならではの楽しみです。
しかし、こうしたハプニングも、芸大祭ならではの楽しみです。
飲食模擬店のメニューは豊富で、様々な料理が販売されていました。
元気な学生さんの呼び声が飛び交い、競争に打ち勝つ為に、模擬店の上に昇れる足場まで作る店舗もある程です。
とにかく大賑わいで、芸大祭会場全体が食欲をそそる匂いに包まれていました。
どうにか焼成に成功したタイ焼き(但し、少し黒い)と、地獄のように辛いうどん。そして窯焼きピザをいただき、最後に白玉のチョコソース掛けスイーツと、自家製焙煎のドリップコーヒーをいただきました。
会場を盛り上げるイベントも盛りだくさん!
京都市立芸術大学の芸大祭では「メインステージ」「サブステージ」「野外ステージ」の三つのステージと「ホール」での演奏、そしてキャンパス内で行われる「イベント」が催され、どの時間でも、いずれかの場所で、何かしらのイベントが開催されているという充実ぶりです。
12時半には音楽科の教授と学生がサンバパレードで会場を練り歩き、大行進となって会場全体が一体化する熱気に包まれました。
他にも見所がいっぱい!
今回ご紹介した箇所は芸大祭のほんの一部で、キャンパス内にはこの他にも驚くべき展示やイベントが盛りだくさんです。
とても一日で見て回れるボリュームではない程の充実っぷりですので、ぜひ一度、足を運んでみてはいかがでしょうか?
基本情報
<京都市立芸術大学 芸大祭2025「わたしとかけまして」>
◇開催日時
2025年11月1日(土)~3日(月祝)
各日10時~19時
※最終日のみ、作品展示・模擬店は17時まで
◇会場
京都市立芸術大学(A~D棟)
◇入場料
無料
◇開催日時
2025年11月1日(土)~3日(月祝)
各日10時~19時
※最終日のみ、作品展示・模擬店は17時まで
◇会場
京都市立芸術大学(A~D棟)
◇入場料
無料
アクセス
 ◇所在地
〒600-8601
京都市下京区下之町57-1
京都市立芸術大学
◇電車
・JR/地下鉄烏丸線/近鉄京都線:京都駅より徒歩5分
・京阪:七条駅より徒歩10分
◇バス
・市バス:塩小路高倉・京都市立芸術大学前より下車すぐ
◇駐車場
・ナシ(※近隣にコインパーキングはアリ)
〒600-8601
京都市下京区下之町57-1
京都市立芸術大学
◇電車
・JR/地下鉄烏丸線/近鉄京都線:京都駅より徒歩5分
・京阪:七条駅より徒歩10分
◇バス
・市バス:塩小路高倉・京都市立芸術大学前より下車すぐ
◇駐車場
・ナシ(※近隣にコインパーキングはアリ)