『男山桜まつり』開催中の通称・やわたのはちまんさん
男山(標高143 m)を中心に境内が広がり、山上の上院、山麓の下院に分かれ、その参道中にも各種参拝スポットが点在。なので、ちょっとした山登り感覚もあり、自力で登るのが難しい方にはケーブルカーもあります。
まずは下院。主要社殿には祭事における神輿の待機所・御旅所に相当する『頓宮』が鎮座。
ここ、二の鳥居から上院を目指し、参道を登っていきます。比較的なだらかな石段になっており、八幡市周辺の眺望が楽しめます。
その途中、それぞれ違う時代に建てられたような石垣があり、平安時代から江戸時代にかけて神仏習合の宮寺として存続していた「男山四十八坊」と呼ばれる坊(僧坊)の名残り。
上院、三の鳥居をくぐると参道の真ん中に『一ッ石』。勝負石、百度石とも呼ばれ、かつて南総門の下に「五ツ石」があり、一ツ石は走馬・競馬の出発点、五ツ石はその終点だったとか。またお百度参りの起点にもなったとか。
参道途中に献酒の酒樽が並んでいますが、ちょっと他にはない光景で面白いのがウイスキーの酒樽。近くにあるサントリー山崎のものですね。
南総門。
門をくぐると社殿が少し西に向く独特な配置。これは御神前を参拝した後帰る際に、八幡大神様に対して真正面に背を向けないための設計なんだとか。
門をくぐると社殿が少し西に向く独特な配置。これは御神前を参拝した後帰る際に、八幡大神様に対して真正面に背を向けないための設計なんだとか。
そして、国宝・上院社殿。社殿は南に面し、参道は斜めに接続されているのが特徴的。
その参道途中に特設舞台が設置。春分の日から現在『男山桜まつり』が開催中ですが、3月29日には神賑芸能奉納が予定されています。
その参道途中に特設舞台が設置。春分の日から現在『男山桜まつり』が開催中ですが、3月29日には神賑芸能奉納が予定されています。
社殿は「八幡造」と呼ばれる独特の構造。楼門から奥へと舞殿・幣殿・本殿が続きます。
数々の歴史的に有名な武将や天皇とゆかりのあった神社ですが、その中でも特に源氏との深い関わりで知られ、平安時代中期から後期にかけて活躍した武将・源義家の元服の地であり、源氏の氏神として信仰され、大河ドラマ『鎌倉殿の13人』で注目された源頼朝へとつながります。
また後の時代に、織田信長に奉納された「黄金の樋」「信長塀」などを社殿に納めています。
数々の歴史的に有名な武将や天皇とゆかりのあった神社ですが、その中でも特に源氏との深い関わりで知られ、平安時代中期から後期にかけて活躍した武将・源義家の元服の地であり、源氏の氏神として信仰され、大河ドラマ『鎌倉殿の13人』で注目された源頼朝へとつながります。
また後の時代に、織田信長に奉納された「黄金の樋」「信長塀」などを社殿に納めています。
本殿の周囲には摂末社も。
神社自体が平安京の裏鬼門の守護神とされていますが、その本殿には鬼門封じのため、角が取られた設計になっています。
参拝後に社務所へ。
御朱印も各種ありますが、その中には期間限定のJR東海『そうだ京都、行こう。』コラボの切り絵付き御朱印も。
御朱印も各種ありますが、その中には期間限定のJR東海『そうだ京都、行こう。』コラボの切り絵付き御朱印も。
今回は通常の御朱印を頂きました。
桜の名所としても知られる神社ですが、今週末辺りから桜の開花も本格化する様子。ご参考に。
桜の名所としても知られる神社ですが、今週末辺りから桜の開花も本格化する様子。ご参考に。
一の鳥居の扁額「八幡宮」は、一条天皇の勅により藤原行成が書いたものを松花堂昭乗が書写し打ち出したものとされ、「八」の字は、向かい合った二羽の鳩が顔を外に向けた形に。