【京都和菓子】季節のお饅頭『月見団子』は素朴な美味しさと口溶け☆東本願寺スグ「橘屋」

おおきに~豆はなどす☆今回は下京区、東本願寺からすぐの場所にある地元民御用達の和菓子店。今がちょうど季節のお菓子『月見だんご』をいただきました。

目次

素朴な美味しさにまた食べたくなる「月見だんご」

下京区京都駅から街ブラで東本願寺周辺。この日は大通りの日差しを避け、細い通りの日陰に入りながら街歩きを楽しんでいました。

すると、一軒の和菓子店を発見。店構えからして、この界隈に住む地元民御用達のような雰囲気。ただ、古そうな灯篭看板が印象的で、この日は中秋の名月の日で「月見だんご」の文字に吸い寄せられ、今年のお月見だんごはここ「橘屋」で調達しよう、と。

後でご主人に尋ねると、戦後創業の京菓子店だそうです。

店内はこじんまりとしたスペースに、昔からの和菓子屋さん風情漂う、ちょっと最近ではあまり見かけなくなったような、懐かしさも感じる佇まい。

使い込まれたショーケースや番重など。

番重にはお目当ての月見だんご、若鮎などが収められていました。月見だんごは予め3個パックになっており、1パック600円。

進物用のお菓子も。

季節的に今は終売になっていますが、わらび餅が美味しいと評判みたいで、それを狙って買いにくる方もいるようです。他、どら焼きなども。

ご主人はわりと高齢の方ですが、心地よい接客でいろんな説明をしてくださいました。

中でも、こちらの琥珀糖は文字通り琥珀色をした伝統的な京菓子の一つで、試食もさせていただきました。見た目にシンプルなお菓子で、外側が少し砂糖で硬め、中は寒天で固めた柔らかい歯ざわり。お茶菓子にもよさそうな逸品。

今回は、月見だんごを1パック購入。ご主人のネーム入り。

中は1つずつビニールに包まれた月見だんごが三者三様な手づくり感のある形状に。温かみを感じるというか。

そして、こちらがそのうちの一つ。

関西、京都ではこの形状が一般的な月見だんご。関東や他の地域は真ん丸状でピラミッド状に積み上げられたお団子とススキを飾りお月見をする、という風景をよくテレビで見かけます。

関西圏の月見だんごは、あんこが夜空や雲をあらわし餅を月に見たて雲隠れしてる様子、だとか、十五夜と同時期に芋の収穫を祝うことから「芋名月」ともいい里芋に似せたとか、諸説あるようです。言われてみると、里芋風に見えます。

そして一口。
構造としてはシンプルで、里芋型になったお餅にこし餡が巻き付けられている、そんな様子。お店によってはこれがつぶ餡だったりもしますがいろいろです。こちらの月見だんごの特徴として、お餅部分がとても柔らかく口どけよく、さらにこしあんの上品な甘さと柔らかさ。ちょっと、伊勢名物の赤福餅を思わせる美味しさで、何個でも食べられそうな素朴な味わい。

今回は月見だんごでしたが、また来年の春にはわらび餅も試してみたい、と思えるような。

そして、肝心のお月見ですが、月見だんごは観月前に完食。そんなんでいいんでしょうか(笑)
中秋の名月が終わっても、この季節は月見だんごが楽しめます。お試しあれ!ヨ~イヤサ~♪

詳細情報

名称:橘屋
場所:京都市下京区油小路通六条上る卜味金仏町185
電話:075-351-3456
営業時間:9:00〜19:00
定休日:日・祝日