造形意匠に圧倒される大正建築
油小路通と中立売通との交差点西南角。こちら旧京都中央電話局西陣分局舎は、京都市内で三番目の電話分局。大正10年(1921年)竣工。設計は逓信省技師の岩元祿。
かなり目を惹く独創的意匠。ライオン像。
設計者の岩元祿は日本近代建築の黎明期であった大正時代に建築の芸術性を探求し、生涯においてわずか3点の作品のみを残し夭逝した天才的建築家。現存する建築作品はこの西陣分局舎のみ。
設計者の岩元祿は日本近代建築の黎明期であった大正時代に建築の芸術性を探求し、生涯においてわずか3点の作品のみを残し夭逝した天才的建築家。現存する建築作品はこの西陣分局舎のみ。
3つの柱の上にヴィーナス3体、さらにその上部に弓形出窓。
壁面には巨大な柱。
2階庇下を踊り子のレリーフ・パネル。細かい意匠です。
さらに3階に柱廊があり、その柱の形状もギリシャ神殿を思わせるような。
ドイツ表現主義と同質の造形意匠を創出した作品であり、日本近代建築史上においても重要であることから、国の重要文化財にも指定されています。
ちょっと思わず見入ってしまう存在感。必見です!
ちょっと思わず見入ってしまう存在感。必見です!
旧京都中央電話局西陣分局舎 へのツイート
旧京都中央電話局西陣分局舎 、大正10年。
— zumma@読書時々旅に温泉 (@nyangomasan) December 2, 2018
マチスのような女性に放物線、出窓のゆるやかな曲線が惹きつけてくれます。
でも、耳元まで裂けた大口のライオンの表情が好き。 pic.twitter.com/aVd8O3ZaOo
基本情報
住所:京都市上京区甲斐守町
わりと細い通り沿いに立地し、その建物の存在感に圧倒。この全体像撮るのもかなり引きました(笑)