2023年9月27日 更新

【京都検定】知る人ぞ知る京都大学所有の近代和風建築☆小川治兵衛作庭名園も「清風荘」

汁物大好きな三杯目 J Soup Brothersです!FU~FU~☆彡今回は左京区、叡電出町柳駅にもほど近い場所にある近代和風建築。京都大学所有で国の重要文化財、名勝にも指定される場所。

知る人ぞ知る京都大学所有の近代和風建築

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左京区田中、叡電出町柳駅から東へ。今出川通りにも面した生垣。
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かなり広大な敷地で、その南と西の通り沿いに続く生垣。とはいえ、いつもここはなんやろなぁと思いつつも、素通りしてきた場所ですが(笑)
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その西側の生垣の途中に古い佇まいの門構え。こちらは現在、京都大学所有の建物「清風荘」。一般公開はされていませんが、明治末期に首相を二度務めた西園寺公望のことを調べているうちに、こちらにたどり着きました。西園寺公望は現在の立命館大学前身の創始者でもあります。
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清風荘は、西園寺公望の京都別邸として用いられた建物。公望は公卿徳大寺家の出自で、清風荘はかつての徳大寺家の下屋敷、つまり生家。

住友家に養子入りした西園寺公望の弟、住友家十五代吉左衞門友純がその縁で清風荘を譲り受け、兄の住まいとして整備し、大正元年(1912年)竣工の建物。数寄屋建築の名匠、八木甚兵衛(二代目)が手掛けた近代数寄屋建築の主屋で、平成24年(2012年)には国の重要文化財に指定。
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さらに、七代目小川治兵衛(植治)作庭の名園があり、なだらかに広がる芝生と大文字山を借景にした池泉廻遊式庭園。昭和26年(1951年)には国の名勝に指定となっています。
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清風荘は現在、京都大学の所有で、教育や迎賓、会議施設として利用されていて、一般公開はされておらず、学内行事での使用に限られています。ただし毎年10月頃に開催される「ホームカミングデイ」において、京都大学卒業生を対象に特別公開が行われ、事前申し込みで見学可能とか。
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清風荘の西向に清風会館というゲストハウスがあり、こちらも京都大学の施設みたいですね。

12000平米ほどある広大な敷地に広がる、国の重要文化財、名勝指定される近代和風建築。一般公開は残念ながらされていませんが、機会あらば拝見してみたい場所ですね。

詳細情報

名称:清風荘
場所:京都市左京区田中関田町2−1
公式サイト:https://www.kyoto-u.ac.jp/ja/about/facilities/photo/list/seihuso
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