2022年5月12日 更新

【京都ぶらり】穴場☆境内に天下人・豊臣秀吉が築いた『伏見城』土塁や総門残る「栄春寺」

汁物大好きな三杯目 J Soup Brothersです!FU~FU~☆彡今回は伏見区桃山にある閑静なお寺。境内には戦国武将・豊臣秀吉の築いた遺構が残る穴場寺院。

緑に隠れた豊臣秀吉の築いた伏見城遺構

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伏見区桃山の国道24号線沿いに、曹洞宗寺院『栄春寺』があります。
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永禄11年(1568)、曹洞宗開祖・道元禅師が越前に移住後、この伏見で最初の曹洞宗寺院として開創。このお寺に貴重な遺構がある、ということを知りやってきました。交通量の多い国道から少し住宅街に入った静かな雰囲気のお寺で、今回初訪問。というか、よくこの前を通るにもかかわらず、山門が少し奥にあるため今まで見過ごしていました。
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そして、参道をまっすぐ進むと、こちらが山門。ですが通行できないようになっていますが。
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よくよく山門をみると、かなり古い造りの門であることがわかります。
じつはこちら、戦国武将・豊臣秀吉が築いた伏見城の遺構門。
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境内はこじんまりとした空間で、新緑のまぶしいとても静かな雰囲気。
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季節の花が咲き誇り、この時は菖蒲が参道を彩っていました。
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現本堂は天保10年(1839)に改築されてたもので、ご本尊は釈迦如来坐像を祀る。
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さらに観音堂。
文化11年(1814)の建立で、西国三十三所観音と聖観音を祀る。
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その北側、階段が続き、少し小高い場所に墓地があります。ちょっと視界が広がり周囲を見渡せるような場所でもあり。
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その墓地の周り。少し鬱蒼とした緑に隠れつつも立派な石垣があり、それもかなり古そうな石で組まれたものとわかります。じつはこちら、豊臣秀吉の伏見城城下町の惣構えの唯一原型をとどめる土塁の遺構で、そこには江戸時代の代表的兵学者・長沼澹斎の墓や文化3年(1806)会津藩主建立の碑誌があります。

さらに元禄時代には赤穂藩との繋がりもあり、浅野内匠頭長矩四十七士、吉良方の供養位牌も祀り、忠臣蔵にもゆかりあり。

伏見に暮らす地元民でも、ここに伏見城の遺構があることを知らない人も多く、穴場的お寺とも言えます。かつての城下町の様子が偲ばれますね。

詳細情報

名称:栄春寺
場所:京都市伏見区桃山町丹下30
電話:075‐641‐2070
公式サイト:http://www.wepkyoto.co.jp/eisyunji/
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