2023年11月11日 更新

【京都検定】スティーブ・ジョブズにも影響を与えた曹洞宗開祖の終焉地「道元禅師示寂聖地」

汁物大好きな三杯目 J Soup Brothersです!FU~FU~☆彡今回は下京区、繁華街四条烏丸すぐの場所にある史跡。アップル創業者スティーブ・ジョブズにも影響を与えた道元禅師の終焉地。

四条烏丸すぐの場所にある史跡

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下京区、四条烏丸にもほど近い場所にある、東西を走る通り・高辻通り。たまたまここを通りかかり、通り沿いに商店が軒を連ねる中、一部くぼ地になった場所を発見。
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玉垣で囲まれ、その奥にはブロック塀とコンクリート敷き、石畳で綺麗に整備され、さらに生垣と大きな石碑もあります。

周辺に家屋が密集する中、ちょっと不思議な光景でもあり。
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その傍らには古井戸らしきものも。
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この場所は、鎌倉時代初期の禅僧で、日本における曹洞宗の開祖・道元(どうげん)禅師の終焉の地になります。道元禅師は正治二年(1200年)に京都で生まれ、比叡山で出家後、建仁寺の栄西に入門し禅を学び、貞応二年(1223年)に入宋。帰国後、建仁寺にとどまり、深草に興聖寺(のちに宇治に移る)を建て、布教活動に励む。晩年は権勢を逃れ、越前(福井県)の地に永平寺を創建し、釈迦世伝の仏法である坐禅の厳格な宋風を確立。

建長五年(1253年)病の治療のため上洛し、この地にあった俗弟子の屋敷に滞在しましたが、同年8月、54歳の生涯を閉じました。
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で、意外にも見えますが、こちらは大本山・永平寺が遠隔管理しているようです。いや、京都にも永平寺派の方おられると思いますが(汗)

昭和55年、二祖国師の七百回大遠忌報恩記念の際、建立されたものである、と石碑に刻まれています。
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道元禅師の教えは世界中でも影響を及ぼし、その中にはアップル創業者であるスティーブジョブズの逸話が有名。

ジョブズは禅の思想に興味を持ち、若い頃に来日し禅寺で修行経験もあると伝わっています。そして、たびたび来日し、京都へも家族で訪れています。またアップル製品のシンプルで美しいデザインは、虚飾のない禅の思想を取り入れたとも言われ、禅思想におけるジョブズのかなりの傾倒ぶりが伺えます。

福井・永平寺のイメージの強い道元禅師ですが、誕生と終焉はこの京都だったんですね。

詳細情報

名称:道元禅師示寂聖地
場所:京都市下京区高辻西洞院町
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