2020年1月6日 更新

【京都神社めぐり】京都一周トレイルコースの秘境!かつての宮中の氷製造貯蔵エリア☆「氷室神社」

汁物大好きな三杯目 J Soup Brothersです!FU~FU~☆彡今回は北区西賀茂にある山里。かつての宮中献上用の氷製造貯蔵エリアで、氷室ゆかりの神社。京都市の登録史跡。

山里にひっそりとたたずむ京都市の登録史跡

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北区鷹峯街道から府道31号線を経由し、京見峠から「氷室別れ」からさらに峠を越えると、山間に集落あり。といっても、かなり小さな集落ですが。

『氷室』とは、冬に氷池でできた氷の貯蔵庫で、天然氷の製造地。
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よく夏場のかき氷シーズンに訪れてみたいと思ってた神社。宮中へ献上するために氷を製造貯蔵していたエリアなので。きっと涼しいんだろうな、避暑地としていいだろな、と。でも、実際は夏暑いそうです(笑)

ただ、この冬シーズンにはかなり冷えます。市内でも街中より確実に凍える寒さ。氷づくりに最適な環境であることが想像できるような。
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創建時期や詳しい来歴は不明ですが、江戸時代にあった『都名所図会拾遺』には登場するそうです。
京都市の登録史跡。
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杉林の先に朱色が目立つ木造の鳥居が。山中に境内があり、秘境感が漂います。
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緩やかな傾斜をともなう参道を行くと、すぐにこんな建物に出会います。まるで、木造建築の骨組み、基礎部分だけのような。こちらが拝殿になります。
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額田大中彦皇子(ぬかたおおなかつひこのおおじ)に氷を献上したと伝える稲置大山主神(いなぎおおやまぬし)を祀り,宮中に供御する蔵氷にたずさわった清原氏が氷室や氷池の守護神として勧請、と伝えられています。
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1636年(寛永13年)、後水尾天皇の内裏小御所の庭にあった釣殿(つりどの)を移築。
この拝殿は方一間の桧皮葺きで、正面に唐破風を、両側面には三角の千鳥破風屋根。彫刻は極彩色仕上げだったようですが、現在ではその面影なく剥落。覆屋で覆われ保護された状態ですが。
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拝殿裏に、こんな石造りの水層。今では濁っていますが、かつてのお浄めの水だったんですかね。柄杓が備えられていました。
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拝殿の左手の傾斜に石柱、石灯篭、石仏が安置。最古のもので1634年(寛永11年)とあります。
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こちらが本殿。木造造りで建物には菊紋が彫られています。
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摂社。この建物の中に小さい祠が2つありました。
かつて毎年6月15日に宮中に氷を献上し、この日は氏子を中心に神事が執り行われます。

途中、京都一周トレイルの標識もあり、コースの一部にもなる場所。かつての面影を感じながら参拝したいですね。

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詳細情報

名称:氷室神社
住所:京都市北区西賀茂宮山
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