2022年9月7日 更新

【京都・五条】ニューカマーのイタリアン酒場「ハシヤとナカセ」!

有名イタリアン出身のシェフとソムリエががっちりタッグくみ、2022年5月にオープンしたイタリアンをベースにした居酒屋スタイルの「ハシヤとナカセ」なり。

ニューカマーのイタリアン酒場

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お店の名前は「ハシヤとナカセ」、これまた一度聞くと忘れそうにない印象的なネーミング。店名はご想像通りお名前由来なのですが、有名イタリアン出身のシェフとソムリエががっちりタッグを組んで、この5月にオープンされたニューカマー店。で、速攻で行こうと電話するのですが、一度では予約が入らず、2回目のアタックで早い時間なら空いていますよ~と教えて頂いて、オープン時間の16:00!に予約を入れたのだ。 

場所は東洞院松原を下がって、「ごだん 宮ざわ」まで行くと下がりすぎ。その10mほど手前の路地を東に入ったところ。
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中に入ると想像以上に広い店内。一軒屋リノベ物件ですが、キッチン前にカウンター席が8席ほど、4人掛けテーブルが2つで、二階にも8席ほどある模様。カウンターに既に1組カップルが座っておられ、我々に続いて、2組、計カップル4組が4時台のお客様、という状況。で、赤星を頂きつつ、まずはメニューを確認。これがなかなか面白い構成で・・・
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こういうA4書きなぐり系メニューが計4枚。キッチン内のお二人はこちらに来る前はVineria h、更にその前はイル・ギオットーネに居られた時代もあるそうで、基本イタリアンの人なのですが、このお店が目指しているのは家族連れでも来れる居酒屋さん、というコンセプト。だから二階があるのか~と納得しつつ、面白そうなメニューを子細に検討。
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こちらが一品物で、ソソルもの多数。更に・・・
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イタリアンご出身なので、当然〆パスタやリゾット類も各種完備。で、ソムリエのナカセさんから「今日、パスタはこれ以外に雲丹と椎茸がオススメですね」とアドバイスあり、速攻でそれに乗っかる我々。
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突き出しがサラダというのは意外。それも結構な量で、温玉&おろしチーズたっぷり。健康的にスタートできるのが良いですな。
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目の前にお酒用冷蔵庫がばばーんと見え、結構な種類の日本酒が並んでいるので、日本酒から頂いてみようということに。お勧めは何ですかね?と質問し、お料理に合わせて提案頂くのだ。
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結構色々在庫されているので、一通り吞みたいね!とグラス売り半合で注文。まずは岐阜県は原酒造謹製「元文 菊 大吟醸 花酵母仕込み」なり。菊酵母なのですが、すっきりと食事に合わせやすい辛口酒ですな。
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相方は、福島は喜多の華酒造場謹製「金澤屋 特別純米 純米辛口 日本酒度+10」を。概ね東北酒は我々の好みに合致したものが多い!と言う印象なのですが、これも食事用にはイイ感じで。
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お料理一品目。スピードメニューから、スパイス豚ハムとパクチーで¥800なり。発酵させた茹でレタスの上に旨い豚ハムというか、ラーメン店ではチャーシューと言って出てきそうなもの、更にビリリ!と刺激のある唐辛子ペーストを添えてあり、上からこんもりパクチー!という、イタリアンではありえない一品。いやー面白いですな~。ワインよりも日本酒のほうが合わせやすそうな。
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更にスピードメニューから、みょうがとフルーツトマトのヌタで¥600なり。これもそれぞれの素材は毎日お世話になっています!なのですが、酢味噌、それに芽紫蘇と合わせると化けるのだ。自宅でもやってみよう!と思った一品。
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このお店のスペシャリテかもしれない一品、よだれ鰹で¥1200なり。トマト味の赤味噌?エスプーマ系ふわふわソースにはドウチ、それに花椒が!という中華寄りな一品なのですが、合わせるのが肉厚の鰹の刺身ですからねえ! Vineria h時代にも似たものを出しておられたようなのですが、より中華に寄せてみた模様。その上、少量掛けてある唐辛子ペーストが爆発的辛さ。 いやー、びっくりしましたが、間違いなく本日一。超ウマですな。 これはしっかり目の白ワインに合わせると面白い?と思ったので・・・
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私は、しっかり目の白を!と最近結構あちこちで見かける 米カリフォルニアのBogle Vineyards Chardonnayを。ウマー!
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相方は、ソムリエにこれを合わせると面白いですよ!と推薦頂いた、広島は亀齢酒造謹製「亀齢 無濾過 五段仕込純米酒 八九(はちく) 」なり。日本酒度-14度!という濃厚甘口酒ですが、こういうぴしっと辛い料理には映えるのですな~。ただ甘いだけではなくて、後口はさっぱりとしているのもいいのだ。

で、先ほどのよだれ鰹のソースがお皿にたんまり残っているのがしのびなく、ソムリエに「パンとか無いですよねえ?」と確認してみたら、メニューにカラスミ餅の餅をピッツア生地で作ったものを出しているので、そのピッツア生地を焼いたのなら出せますよ!ということで・・・
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お願いし、焼いてもらいました汗。いやー、超ウマ。

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これもメニューに無かった一品で、平貝とアスパラの炒め物。完全に居酒屋系ですが、こういうのも着実に美味しい!
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お水を頂くのを忘れていたのでお願いすると、可愛らしいミニヤカン入りで登場。カウンターの隅にこういう300ccぐらいしか入らなさそうなミニヤカンが並んでいるので、前割り焼酎用?と勘ぐっていたのですが違っておりました汗
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日本ワインも置いておられます。北海道は余市リタファーム謹製「十六夜 自然発酵 デラウェア」なり。野生酵母の自然発酵オレンジワイン。いや、このようなものがあるなんて!と言う感じ。これは相方注文。
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馬肉のカルパッチョは¥2500なり。熊本産チルドで旨くないわけない!(二重否定)というお味。フライドニンニクチップ、生マッシュルーム、生ルッコラとパルメージャーノの塩気がオリーブオイルを介して見事なソースに化けるのだ。
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で、私は再び日本酒に戻ってくるのですが(汗)、北海道産ワインの後は、北海道産日本酒を!ということで、根室は 碓氷勝三郎商店謹製「北の勝 吟風 純米酒」なり。北海道産の酒米「吟風」で醸されたようです。程よい酸、淡麗辛口系。
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なんだかよく食うのですが、更にアジフライ自家製ウスターソースで¥1200なり。ソースは野菜成分満載のまろやかな優しい味で、外はかりっと、中はしっとりでウマー! 
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で、この後はパスタなので、もう一杯だけ頂いて〆よう!ということに。秋田は秋田醸造謹製「ゆきの美人 完全発酵 純米」なり。これは日本酒度+13度という超辛口ですが、米の旨味もありいの、という。(とはいえ、これは最初に呑んで、最後にはもちょっとふくよか系をお願いすればよかったかな・・・汗)
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で、〆パスタが、居酒屋レベルではないものになるわけで。雲丹と椎茸、それに刻み葱!が居酒屋風。とはいえ・・・
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太目のしっかりパスタで、これは間違いないよねえ!と言う感想。(刻み葱の風味が何気に偉大ですな) いやはや、お腹は大パンパンなり!

以上で〆て、瓶ビール1に、グラスワイン2、日本酒は計2.5合と量的には少な目で満足感アリ!な構成。〆て¥17000と内容から考えると非常に良心的価格設定。

吞みながら伺ったお話に寄りますと、ハシヤシェフは子供時代、少年ジャンプの「ワンピース」を見て、サンジのようなコックになるのだ!と夢見たそうなのですが、なんだかいい話なのだ。 カウンター内は始終そういう和やかな雰囲気で、素敵な酒場ですな。 また、早めの時間帯を狙って、ソムリエのサービスを独占しに行こうかと思います~。(いや、もう無理かな・・・汗) ご馳走様でした。

店舗情報

店名:ハシヤとナカセ
住所:京都市下京区大江町547-8
営業時間:16:00~22:00
定休日:不定休
TEL:090-7452-7487
SNS:https://www.instagram.com/hashiyatonakase/
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スイカ小太郎。 スイカ小太郎。