2019年4月18日 更新

【京都国立博物館】初の総合展!『踊り念仏』の旅を描いた傑作絵巻☆「国宝一遍聖絵と時宗の名宝」

おおきに~豆はなどす☆今回は現在京都国立博物館で開催中の特別展。『踊り念仏』で知られる時宗の初の総合展。京都ともゆかりのあった時宗の貴重な名宝を一挙公開中。

『踊り念仏』の活き活きとした様子がつづられた絵巻

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東山七条にある京都国立博物館。先週からスタートした特別展『国宝一遍聖絵と時宗の名宝』が絶賛開催中。
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じつはもともと学生時代、授業の歴史が苦手で、しかも日本の宗教の歴史の中で『一遍』はうっすら記憶にあっても、『時宗』は習ったことすら覚えてない状態(汗)
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と、思ってうちにあった中学校の歴史資料集を見直したら、ちゃんと出てました。時宗。教科書レベルの鎌倉時代の新仏教の一つとして。総本山が神奈川の清浄光寺ということもあって、なじみが薄かったのか(言い訳)
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さらに、今回展示されている絵巻の一部も資料集に掲載。教科書レベルの有名な仏教宗派。
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今回なぜこの展覧会に来ようかと思ったかというと、踊りながら「南無阿弥陀仏」を唱える時宗に興味津々。なんてファンキーな宗派(笑)そんな楽しげな念仏でもありなのか?自由やな、時宗。

仰々しい歴史上の宗派というより、そんな新興宗派もアリなのね、という驚き。たまにニュースでお経をラップ調で唱えるお寺とか紹介してますが、そんなノリが鎌倉時代にもあったのか?そんな、単純な興味から、展覧会を見てみたいと。
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以前にも紹介しましたが、ここ京都国立博物館は昔豊臣秀吉が創建した方広寺境内南側であった場所に建てられています。

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まるで水盤のデザインのように二重丸状のオブジェが配置されていますが、この場所はまさに方広寺の柱が立っていた場所。
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エントランス脇にも。展覧会とは別に、建物としての魅力も味わえる京都国立博物館。
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そして、本展。
全国各地を遍歴した一遍の生涯を描いた国宝「一遍聖絵」をはじめ、時宗の名宝の全貌を公開。特に「一遍聖絵」では、足をふみならしながら念仏を唱える僧たちの様子が活き活きと描かれ、個人的にはちょっと漫画のようなユーモラスな印象も受けました。全12巻でつづられた布教の旅の様子を、時には目を細めながら感情移入して鑑賞される方も見かけました。私もそうでしたが(笑)

これまでいろいろな仏教美術展を目の当たりにしてきましたが、なんとも大らかで愛らしくもある作品たちで構成された、見ていても楽しい展覧会。

ぜひ、この機会にご鑑賞ください。

ヨ~イヤサ~♪

「国宝一遍聖絵と時宗の名宝」 への口コミ

開催概要

展覧会名: 特別展 時宗二祖上人七百年御遠忌記念『国宝 一遍聖絵と時宗の名宝』
会期 :2019年4月13日(土)~ 6月9日(日)
   前期:2019年4月13日(土)~ 5月12日(日)
   後期:2019年5月14日(火)~ 6月9日(日)
   ※会期中、一部の作品は上記以外にも展示替を行います。
会場 :京都国立博物館 平成知新館
交通 :JR、近鉄、京阪電車、阪急電車、市バス 交通アクセス
休館日:月曜日
  ※ただし、月曜日が祝日・休日となる場合は開館し、翌火曜日を休館とします。
  ※2019年4月29日(月・祝)から5月6日(月・休)までは続けて開館し、5月7日(火)を休館とします。
開館時間:火~木・日曜日 9:30~18:00(入館は17:30まで)
     金・土曜日 9:30~20:00(入館は19:30まで)
観覧料:一 般 1,500円(1,300円) 大学生 1,200円(1,000円) 高校生  900円 (700円)
  ※( )内は20名以上の団体料金。
  ※中学生以下は無料です。
  ※障害者手帳等(*)をご提示の方とその介護者1名は、観覧料が無料になります。
   *身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳、戦傷病者手帳、被爆者健康手帳
  ※大学生・高校生の方は学生証をご提示ください。
  ※キャンパスメンバーズは、学生証または教職員証をご提示いただくと、
   各種当日料金より 500円引きとなります。
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