2023年12月23日 更新

【京都紅葉振り返り】長岡京屈指の紅葉名所「光明寺」

晩秋の紅葉名所、光明寺。今年も美しい紅葉が楽しめました。特別入山中に拝観しましたので、境内の紅葉の様子を振り返ります。(12月上旬撮影)

西山屈指の紅葉名所

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光明寺の始まりは、熊谷次郎直実が法然の弟子となって、念仏三昧の草案を建立した事と伝わります。
法然の石棺からまばゆい光明が発せられたことから、光明寺と名付けられました。
今年も12月2日まで特別入山拝観が行われ、もみじ参道の美しい紅葉や花手水、堂内が公開されました。境内の様子を振り返ります。

境内の様子

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拝観受付を済まし、総門から女人坂へ向かいます。
緩やかな坂と共に、ここから紅葉を楽しみながら、本堂へと向かいます。
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本堂そばの、観音堂が公開されていました。中央が観音菩薩、向かって左手が不動明王、右が地蔵菩薩です。観音菩薩は、清水寺式だそうで、珍しい像容だそうです。(撮影可能、紅葉期間のみ公開)
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女人坂を経て、本堂へ向かいます。本堂の御影堂は、1754年に建立。応仁の乱をはじめ、幾度も火災に見舞われました。歴史と風格を感じ、壮大な建造物で圧倒されます。京都の浄土宗寺院本堂としては最大級であり、長岡京市では最大の木造建築だそうです。
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本堂前には、思わず足を止めてシャッターを押してしまう花手水が。手水は本来、お参りの前に手や口を清めるものですが、コロナ禍以降、花が飾られる寺院が更に増えたように思います。今年は柄杓の上にも花が飾られていて、華やかでした。
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1799年(寛政11年)に再建された阿弥陀堂です。こちらが拝観の入り口となります。御影堂と渡り廊下で繋がっています。
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御影堂から見た紅葉です。毎年この紅葉は赤く染まります。五色幕と紅葉、お堂の重厚さと華やかさが素敵な景色だと思います。
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御影堂から釈迦堂へ向かう回廊です。朱色の緋毛氈が敷かれ、灯籠が飾られています。回廊から見る紅葉も素敵でした。
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勅使門と信楽庭
釈迦堂にある庭園、信楽庭(しんぎょうてい)です。特別入山時のみ公開されています。昭和36年に造園された比較的新しい庭園です。信楽庭の信は信じる、楽は願うを表していて、信じ願えば必ず救われるという意味が込められています。
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釈迦堂と小書院の間から見える、色づいた紅葉。気づきにくいですが、ふと目に入ると嬉しくなります。
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こちらはもみじの間と言うお部屋で、部屋から見える庭園は、映画撮影にも使われたそうです。額縁に縁どられた庭園が、絵画のようで素敵でした。
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もみじの間には、襖絵風のついたてが展示されていました。
右上には、「阿弥陀経」からの抜粋が書かれ、左手には、極楽浄土、右下にはそれを目指す衆生が描かれています。
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堂内拝観から境内へ出て、外から見た勅使門と真っ赤な紅葉です。光明寺では赤く染まった紅葉が楽しめる事が多いです。勅使門は唐門とも呼ばれ、平成30年に修復されました。

もみじ参道

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堂内の拝観出口を出て、総門へ向かう道中に「もみじ参道」があります。およそ200mの間に、約250本のもみじが植わっており、美しい紅葉を見ながら散策出来ます。
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もみじ参道の歴史は古く、嘉禄7年(1854)に整備されたそうです。紅葉の樹齢が長そうな木が多く、参道に覆いかぶさるような、立派な紅葉が多い印象です。紅葉のトンネルのようで、紅葉が近くで楽しめるのも魅力の一つです。
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もみじ参道の中間に、薬医門があります。歴史は古く、天保年間(1830-1844)に建てられたそうです。
過去にJR東海「そうだ 京都、行こう」秋のキャンペーンポスターになったことがあり、光明寺と言えばこの風景と連想される方が多いと思います。小さいながらも存在感のある門ですね。寺院幕には杏葉紋(ギョヨウモン)が描かれており、浄土系の寺院では広く用いられているそうです。
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今回は長岡京市「光明寺」の紅葉特別入山の様子を振り返りました。
来年の参考になれば幸いです。
機会かあれば立ち寄られてはいかがでしょうか?

スポット情報

名称:西山浄土宗 総本山 光明寺
住所:長岡京市粟生西条内26-1
電話番号:075-955-0002
拝観時間:9:00~16:00(16:30閉門)※紅葉有料期間中 
拝観料:1000円 ※紅葉有料期間中
関連ページ:http://www.komyo-ji.or.jp/
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