2024年2月10日 更新

【京都検定】NHK大河『光る君へ』の展開先取り!権力闘争末路の花山天皇出家寺院「元慶寺」

汁物大好きな三杯目 J Soup Brothersです!FU~FU~☆彡今回は山科区、地下鉄御陵駅から南に位置する住宅街にあるお寺。NHK大河ドラマ『光る君へ』に登場する花山天皇ゆかりのお寺。

大河ドラマ『光る君へ』で今後注目の花山天皇ゆかりのお寺

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京都山科、地下鉄御陵駅から渋谷街道まで南下した住宅街にある静かな場所にある天台宗寺院『元慶寺(がんけいじ)』。以前にも一度訪れたことがあり、その時は西国三十三所めぐり番外札所として有名なお寺として紹介しました。

今回は、現在放映中、源氏物語の作者・紫式部が主人公のNHK大河ドラマ『光る君へ』のストーリー中に登場する、65代天皇・花山天皇ゆかりのお寺ということを思い出してやってきました。ちなみにドラマの中では俳優・本郷奏多さんが熱演中。

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お寺は通りから真っすぐの伸びる細い参道の先にあります。周辺には田畑もあり、牧歌的風情も感じられる場所。
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元慶寺の創建は、貞観10年(868年)に陽成天皇を産んだ藤原高子の発願により、僧正遍昭を開山として始まり、元慶元年(877年)に陽成天皇の勅願寺となり、元慶寺と改名。

花山天皇と元慶寺の関係は深く、寛和2年(986年)に藤原兼家、道兼父子の策略により出家させられたのが、ここ元慶寺。この大事件「寛和の変」により藤原父子にだまされ、在位2年、19歳という若さで天皇の座を退いた花山法皇。それに代わり、兼家の外孫である懐仁親王(一条天皇)が帝位につきました。

そのため、元慶寺は花山天皇の出家の地として知られ、別名『花山寺』とも呼ばれています。
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寺門はちょっとエキゾチックな雰囲気もする建築様式・竜宮造。門の両側には帝釈天立像と梵天立像がありましたが、現在は京都国立博物館にて出陳中。
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静かな佇まいの境内。蝋梅が開花中でした。
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御手水には季節の花も添えられていました。
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参道の中ほどに本堂が。
応仁の乱により伽藍が消失し、現在の建物は安永年間(1772~1781年)に再建されたものと伝わっています。本尊は薬師瑠璃光如来で遍昭作と伝わっています。

また花山法皇は西国観音霊場三十三ヶ所の中興の祖として知られ、元慶寺はその番外札所となっており、多くの巡礼者が訪れています。
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御落飾道場の石碑があり、ここが花山天皇の出家場所であることを伝えています。
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境内の一番北側奥には納経所になっています。御朱印などはこちらで。
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さらに、本堂の脇に大きな石のある囲いが。

出家に際し、花山天皇の剃髪がここに埋められ、その場所の目印としてこの岩石が置かれたと伝わっています。
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僧正遍昭と素性法師の歌碑あり、これらの歌はどちらも百人一首に収録されています。
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ひっそりと人気の少ない静かな隠れ家的場所にありますが、これまで京都検定にも出題され、西国観音霊場三十三ヶ所の番外札所としても有名なお寺。今後の大河ドラマのストーリー展開とともに、チェックしておきたいですね。

詳細情報

名称:元慶寺
場所:京都市山科区北花山河原町13
電話番号:075-581-0183
拝観時間:8:00~17:00
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