本殿改修工事も終え、参拝可能に
北区平野、通称『桜の神社』として知られる、京都屈指の桜の名所『平野神社』。境内には約60種、400本の桜の木があり、神紋は桜。この日は近くにある北野天満宮とともに初詣にやってきました。北野天満宮の北門を出ると、すぐ平野神社が見える位置関係。鳥居もお正月らしい装い。
創建は奈良時代末期、平城宮の宮中(桓武天皇の父光仁天皇の御所)に祀られ、延暦13年(794)平安遷都と同時にこの地に遷座。かつては現在の京都御所に匹敵する神領を誇っていたそうです。
この時、まだ朝早かったということもありますが、毎年境内では伏見の老舗酒蔵・山本本家の振舞い酒を提供されています。
地下100mから汲み上げた「御神水」。境内の桜を育む名水で、昨年の同じ時期ならコロナ禍の感染拡大予防ということで手水鉢の水が抜かれていましたが、今年は以前のように。
神紋が桜ということで提灯にも桜紋。春には多くの参拝客でにぎわいます。毎年夜桜も楽しめ、出店や屋台が並ぶ「桜茶屋」も名物。
そして、境内。
2018年秋の京都市内で猛威を振るった台風21号被害で倒壊した拝殿でしたが、復興工事で無事完成し、以前のように拝殿越しに枝垂桜も見ることができるようになりました。
そして、昨年本殿屋根の葺き替え工事のため、しばらく御神体は仮殿に祀られ、本殿に近づくこと叶いませんでしたが、それもようやく完成し、以前のように参拝できるようになりました。
本殿傍らには、ちらほら桜が開花。
そして、他にも。
これらは10~4月に開花する『十月桜』と呼ばれる品種の桜。こんな厳冬の時期でも開花する品種が境内にあるとは、さすが『桜の神社』との異名を持つにふさわしい京都随一の名所。
もう少し春めくと、他の品種の桜もつぼみをつけ、ほころび始めることでしょう。今から楽しみですね。
もう少し春めくと、他の品種の桜もつぼみをつけ、ほころび始めることでしょう。今から楽しみですね。