通称『開かずの井戸』が3年ぶりに開放
コロナ禍でずっと開放されていませんでしたが、3年ぶりにようやく開放されています。
普段は本当に目立たず完全に視界からもスルーされていますが、御神水ここにあり!と言わんばかりに提灯も設置されています。あぁ祇園祭という特別な期間中なのだな、とわかるような。
1568年(永禄11年)、織田信長の上洛により御旅所は移転させられましたが、この井戸から名水が湧くことから、毎年祇園祭の際には開放。
一時、地下鉄東西線の工事で水脈が途絶えたそうですが、新たにボーリングして復活。
一時、地下鉄東西線の工事で水脈が途絶えたそうですが、新たにボーリングして復活。
八坂神社の本殿下にある井戸とつながっているという伝説も残され、1970年ごろまでは、長刀鉾のお稚児さんが井戸開きの日にこの名水で手を清めていたそうです。
土用の日に、あんころもちと一緒にこの水を飲むと、一年間病気をしないという言い伝えもある名水。ちょうどご近所の方も汲みに来られていて、祭り期間中は毎日こちらの名水でご飯を炊くそうです。なんと贅沢な(笑)私も厄除けにあやかろうと少しいただきました。
この界隈はこの井戸から由来して『手洗水町』という町名なんですね。祇園祭時期だけの名水。それだけに、霊験あらたかな名水とも言えますね。
基本情報
名称:御手洗井
場所:京都市中京区手洗水町
場所:京都市中京区手洗水町
じつはこちら、祇園祭期間中(毎年7月14日ごろから還幸祭の7月24日まで)のみ開放される井戸『御手洗井』。八坂神社、祇園祭と深くかかわりがあり、かつて八坂神社の御旅所だった場所。