【京都ぶらり】住宅街の明治レトロ建築☆赤レンガ造近代産業遺産「鐘紡京都工場跡」

汁物大好きな三杯目 J Soup Brothersです!FU~FU~☆彡今回は左京区高野にある明治レトロ建築の旧工場跡。住宅街にたたずむレンガ造りが圧巻。

目次

緑豊かな広場にたたずむレンガ造りの近代産業遺構

京都市左京区高野。この一帯には東大路高野住宅があり中高層棟が建ち並んでいますが、その中にある第3住宅の広場『高野第3住宅れんが広場』。

そして、豊かな緑の木立の背景に見える、ただならぬ雰囲気と歴史を重ねた重厚感ただようレンガ造りの建物。

まるで、ジブリ映画『天空の城ラピュタ』を思わせるような。

この高野住宅の広大な敷地には、かつて鐘紡(鐘ヶ淵紡績)京都工場がありました。
カネボウといえば、現在では化粧品や日用品メーカーの会社として知られていますが、元々は明治以降日本の繊維産業を支えた紡績会社。京都にもいくつか工場があり、それに関連する施設や団地もありました。

この京都工場は明治41年(1908)に竣工。この場所は当時ボイラー室として機能していたそうですが、現在では管理棟として活用されています。

レンガ造り塀のアーチを抜けて、裏手へ。
その塀にはかつての典型的な工場の構造・鋸屋根の遺構が見て取れます。かつての工場壁面ですかね。

工場は昭和50年(1975)に閉鎖され、その後昭和53年(1978)工場跡地に川崎清氏の設計で公団東大路高野住宅として再生。緑豊かな広い敷地の中に憩いのスペースも設けられています。

管理棟北側の壁面。

旧工場らしい独特のフォルムと雰囲気を残しつつ、周辺の住宅や緑とうまく一体化した明治時代の遺構。ちょっと圧倒される産業遺産です。

基本情報

名称:高野第3住宅れんが広場(旧鐘紡京都工場ボイラー室)
場所:京都市左京区高野東開町1