京都では珍しい立ち飲み日本酒バー兼 蕎麦店!昼酒&カレー蕎麦推薦「百年蕎麦 壽」

立ち飲み日本酒バー兼立ち食い蕎麦屋、という、京都市内ではあまり類を見ないスタイルのお店「百年蕎麦 壽」。蕎麦前や創作蕎麦、ユニークな制度もあり、なかなか面白い酒場なり。

目次

新感覚、立ち飲み日本酒バー兼 蕎麦店

今晩の仕上げにも使えるよ!ということで、御幸町蛸薬師上ルにあるお店を目指してやってきたわけで。こちらです。
お店の名前は「百年蕎麦 壽」。立ち飲み日本酒バー兼立ち食い蕎麦屋、という、京都市内ではあまり類を見ないスタイルのお店。暖簾の間から覗くと、カウンターに隙間がありそうなので入れてもらうことに。

外の暖簾の後ろ側にテーブルが2つ。そちらは空いていたのですが、我々が入って速攻で欧米人カップル2組で埋まり、この写真の右手側にL字型カウンターがあり、詰めれば15人ぐらいは入りそうな、そんな感じ。結構ゆとりのある空間。カウンターは我々が入っておよそ満席という感じ。場所柄、インバウンドの欧米系の方々が半数ほどでした。

店の奥側に冷蔵庫がばばーんとありまして、日本酒一升瓶がずらっと並んでいるのだ。初めてのご来店ですか~?とスタッフのお姉さんに声掛けされて、ワタシは初めてだったので、「そうです!」と答えると・・

日本酒は後ろの冷蔵庫からセルフで出してきて、自分で半合グラスに手酌する仕組みだと教えてもらう。で、お値段は瓶ビールを含めて¥600均一価格。で、自分で注ぐたびにこれまたセルフで瓢箪型の徳利に刺さっている棒に、そろばんの玉を刺して、その数でお酒代は自己申告!という、お客様の良心を信じたシステムなのだ。とはいえ、このシステムなので、この規模のお店を2人で運営できるのだ。

で、そういうシステムとお値段設定なので、置いてある日本酒は純米大吟醸は多分ゼロ、純米吟醸は1/4ほどかな。残りは純米酒、または特選酒と言うようなラインナップ。そういうのをあまり吞んだことが無いので、ちょっと面白~と逆に思ってしまいました。(相方も同意見。)

んで、ビールも自分で冷蔵庫から出してくる仕組みなので、とりあえず「サッポロ赤星(中瓶)」¥600からスタート!

で、アテ類もそんなに豊富ではないですが、〆蕎麦に行く前に蕎麦前は貰っておこうという事で・・・

速攻で出てくる「魯山人が愛した料亭の冷奴」¥400なり。なかなか濃い目で旨い豆腐でした。

地域ごとに分類され並んでいる日本酒から、一杯目にチョイスしたのがこちら、三重は河武醸造「鉾杉 秀醇」。調べますと、2021年にIWC(インターナショナルワインチャレンジ)普通酒部門最高賞だそうな。いやー冷でも全然ウマー。なんと市場価格一升¥2200という有りえない高コスパ酒。

相方は、熊本の熊本酒造研究所謹製「香露 特別純米酒」なり。これはボトル¥3500を超えるので、ココでは高級酒ですな。これもほぼ京都市内では見かけないアイテムかもです。

アテその2は、「親鳥ももたたき」¥600なり。タレが九州甘醤油/胡麻油塩/にんにく醤油からチョイスでき、九州甘醤油をチョイス。噛み締めるほどにゴリっとするほど歯ごたえしっかりなのですが、なかなかウマー!な一品。鹿児島直送だそうな。

で、更に日本酒。酒瓶にこういう分かりやすい説明書きがあるのが有りがたいですな。鳥取は諏訪酒造謹製「諏訪泉 純米酒 うさぎラベル」なり。ホンノリ黄金色に色づいているのですが、2年夏を越した古酒。これは燗で吞みたいな~と言う願望。中華料理に合いそうな。

相方はこれも初挑戦!と山口は酒井酒造謹製「五橋 特選 本醸造」を。山口では一押しの酒蔵なのですが、やや辛口のこなれた味わいでこれも旨かったような!

で、先ほどの親鳥が旨かったので追加で「鶏炭火レア焼き」¥600なり。軽くニンニクを利かせて炙ってあるのですが、これも、ゴリゴリとしっかりした歯ごたえが楽しい、なかなか良きアテなわけで。

更に日本酒。新潟は君の井酒造謹製「君の井 越後 辛口 越乃酔鬼」なり。これもIWC2023 普通酒部門 で銀賞でした。程よい辛口で普段吞みにはこういうのだよねえ!という。(これも一升¥2200なり。素晴らしい・・・)

そろそろ〆蕎麦に行こうよという事で、メニューを確認。このお店の屋号「百年蕎麦」とは、蕎麦を共同開発された老舗製麺所「福本製麺」が大正9年(西暦1920年)!創業だから。現在、細めのもりそば、かなり太い目の太もりの2種がスタンバっております。
相方は伝統系をもりでお願いし¥750、ワタシは斬新系のカレー味一択!で太もりが標準のようでした。¥950!なり。

まずは「もり」¥750なり。このお値段でこの量を出すのか~という喜びアリ。シコシコとしたコシしっかりの蕎麦で、このお値段なので、こりゃ良いよねえ!と言う感想。

がですね、カレー味の方が少々びっくりするほど旨いのだ。

こちらが、その斬新系カレー味つけそば。この出汁がめっちゃカレー。ベースは濃厚な鰹出汁だと思われるのですが、スパイスが効いていて、辛味も結構あります。浮かんでいる赤いオイルはラー油?濃度、風味ともパンチがあり、申し分なし。この出汁開発者はカレー蕎麦世界の天才ですな。これが¥1000以下だなんて!と言う感動あり。大推薦します。

このカレーダシが冷たくてぶっとい蕎麦に良く合うわけで。(写真は細い方ですが、太目のほうが良く合います。)

相方のもりと交換しつつ、これは美味しいねえ!と大ニッコリ。標準もりで200gもあるようなので、大大大満足でした。喰った喰った。で、立ち飲みですのでべろべろに酔っ払うことなく、帰宅の途に就くわけで。

なんでも京都大丸の西にある「BIGOLI(ビゴリ)」の系列店のようです。色々とユニークなお店を開発されますなあ。
ビール1に日本酒5杯とそこそこ呑みましたので、以上で合計¥8000ほどなのですが、一月に3回来ると常連さんカードが発行され、お料理などがお得に楽しめるなどのサービスがあり、なかなか面白い酒場だな!と思いました。
11時半からの通し営業ですし、四条界隈で昼吞み立ち吞みツアーなどを計画される場合は組み込むと幸せかもです。間違いなく、また昼酒&カレー蕎麦を喰いに来ます!

店舗情報

百年蕎麦 壽
住所:京都市中京区御幸町通蛸薬師上ル伊勢屋町354-1
営業時間:11:30~21:00 火休
TEL:不明