小高い山頂から望む錦秋の京都市内
北区、千本通り北にある孤立丘陵『船岡山』。この日は見晴らしのいい場所から、市内の紅葉の様子を眺めようとやってきました。。ちょっとハイキング感覚です。いや、そんな大層なもんでもないです(笑)(11月26日時点の様子)
船岡山は標高約112メートル、東西約200メートル、南北約100メートルの孤立丘陵。山の上には公園や野外演奏場、散策コースや史跡もあります。
途中、色づくモミジに遭遇したり、紅葉が進んでいることを感じます。時折、犬の散歩に訪れるご近所の方とすれ違ったり。観光で訪れるというより、普段使いに紅葉を愛でる場所と言えます。
そして古い歴史もあり、平安中期ごろから東の鳥辺野、西の仏野とともに都の三大葬送の地として知られてきました。とくに船岡山は火葬の地として知られ、多くの人々がこの周辺で火葬されました。
また、処刑場だったり、応仁の乱では戦場だったここともあり、多くの死体がここに積み上げられたという歴史もあり、その供養のための石仏が散策コース周辺でよく見られます。
また、処刑場だったり、応仁の乱では戦場だったここともあり、多くの死体がここに積み上げられたという歴史もあり、その供養のための石仏が散策コース周辺でよく見られます。
昭和10年に建造され、テレビの普及と共に廃止されたラジオ塔。2015年に地域住民の働きかけで復活し、今もこの遺構前で毎朝ラジオ体操が行われているんだとか。
散策コースではドウダンツツジも見頃で、ちょうど沿道を飾ります。
敷地内には戦国武将・織田信長を主祭神とする『建勲神社』の境内もあります。この日は時間なく参拝は叶いませんでしたが、船岡山の東側に位置するので、比叡山や大文字山が一望できる、眺めのいい神社。
ラジオ塔に続いて、不思議な遺構があるんですが。
こちらは戦前に建てられたサイレン塔なんだとか。戦時中は空襲警報、戦後は時報に活用されていたんだとか。
こちらは戦前に建てられたサイレン塔なんだとか。戦時中は空襲警報、戦後は時報に活用されていたんだとか。
さらにひらけた場所にたどり着き、周辺の山々を示す眺望案内板があります。
この日は西山中心しか望みませんでしたが、ぐるりと山頂をめぐると京都五山が一望できます。
この日は西山中心しか望みませんでしたが、ぐるりと山頂をめぐると京都五山が一望できます。
一番ここから近い左大文字も『大』がくっきりハッキリ見え、さらにその周辺の山々は錦色に染め上げられていました。大徳寺などの観光スポットからもスグで、観光客も少なく、手軽に山登りと紅葉を楽しめるスポットとも言えます。ご参考に。
基本情報
名称:船岡山
場所:京都市北区紫野北舟岡町49
場所:京都市北区紫野北舟岡町49