料理好きこそお参りしたい!えごま油発祥の神社
京都府乙訓郡大山崎町、普段あまりなじみのないエリアにひっそりと佇む神社『離宮八幡宮』。外観からも歴史ある神社とわかるオーラを放つ神社で、今回初めてお参りさせていただきました。
平安時代、天安3年(859年)に僧・行教が清和天皇の命により、九州・宇佐八幡宮の八幡神を京都に遷座し、この地に創建。その後、男山に遷座されたことから、石清水八幡宮の元宮と称されています。
また、かつてこの地には嵯峨天皇の「河陽(かや)離宮」があったことから、別名「離宮八幡宮」と呼ばれるように。
また、かつてこの地には嵯峨天皇の「河陽(かや)離宮」があったことから、別名「離宮八幡宮」と呼ばれるように。
境内には御手水や井戸、本殿横にある井戸『石清水』など清水が湧き出ていて、石清水八幡宮の御神水もこの元宮の由緒を彷彿とさせます。
そういえば、石清水八幡宮の奉納酒の中に、サントリー山崎のウイスキー樽があったわけですが、元宮つながりだったことを改めて感じさせます。
さらに、京都には『〇〇発祥の地』という場所が数多く存在しますが、なんでもこちらはえごま油、製油発祥の地としても知られています 。
えごま油といえば、最近ではその優れた健康効果が話題になる食用油。歴史をたどると紀元前インドや中国で栽培されたシソ科の植物・荏胡麻(えごま)が縄文時代に日本にも伝わったとされ、その種子から製油されたものがえごま油。
鎌倉時代には、朝廷から『油祖』として全国のえごま油の販売権を独占し、この地に『油座』が置かれ、諸国の油商人は当社の許可なく油を扱うことはできないように。
その後もえごま油の製造販売で長く栄えましたが、江戸時代になると菜種油の大量生産が可能になり、市場の主軸はえごま油から菜種油に移行し、徐々に衰退するように。
えごま油といえば、最近ではその優れた健康効果が話題になる食用油。歴史をたどると紀元前インドや中国で栽培されたシソ科の植物・荏胡麻(えごま)が縄文時代に日本にも伝わったとされ、その種子から製油されたものがえごま油。
鎌倉時代には、朝廷から『油祖』として全国のえごま油の販売権を独占し、この地に『油座』が置かれ、諸国の油商人は当社の許可なく油を扱うことはできないように。
その後もえごま油の製造販売で長く栄えましたが、江戸時代になると菜種油の大量生産が可能になり、市場の主軸はえごま油から菜種油に移行し、徐々に衰退するように。
鳥居の右手には、えごま油の容器を納める宮司像や、神社創建1100年を記念して作られた案内板、搾油機の画像など、当時の製油の様子がうかがえます。
社殿は明治時代に再建された建物ですが、ちょっと他ではあまり見かけないような拝殿様式。本殿には主祭神・応神天皇、神功皇后、酒解大神、比売三神を祀る。
本殿西側には摂末社が多数祀られ、かつて存在した多宝塔の礎石が残り、かなり大きなものだったのかと想像します。
参拝後、社務所で珍しい御守『油断大敵守』を発見。
元々の語源を考えると、これも油の神様に由来する、ということか(笑)
元々の語源を考えると、これも油の神様に由来する、ということか(笑)
さらに、発祥の地の霊験あらたかな御神油・えごま油も。御利益として、とりわけ健康効果ありそうですね(笑)
実際の荏胡麻も展示されています。
実際の荏胡麻も展示されています。
今回は、御朱印とえごま油をいただきました。またチビチビと料理に活用したいと思います。