【京都】知る人ぞ知る名店、野菜が主役の隠れ家ビストロ「グリル猫町」

一乗寺の住宅街に佇むビストロ「グリル猫町」。25年以上地元に愛され、また食にこだわるシェフ達も通う名店です。自家菜園の野菜を使った料理は素朴ながらも驚くほど滋味深く、野菜の美味しさを再確認させてくれる名ビストロです。

目次

野菜が主役、隠れ家の人気ビストロ

左京区一乗寺エリア。住宅街にたたずむ、レトロな雰囲気の叡山電鉄・造形大学前駅。
駅から東へ徒歩5分ほどの場所に、知る人ぞ知る“野菜が美味しい”ビストロがあります。

それが「グリル猫町」。北白川通り近く、天下一品本店の裏側といえば、場所のイメージがしやすいかもしれません。

この地で25年以上、近所の方々から愛され続けてきた街の名店。実は、食にこだわるシェフ達も足を運ぶという、一目置かれた存在です。

店内に一歩足を踏み入れると、上質でレトロな空間が広がります。調度品のひとつひとつが歴史を語り、大きなテーブル席、L字カウンター席、個室など、さまざまなシーンに対応できるレイアウトです。レコードプレーヤーや大きなスピーカー、壁掛け時計が印象的です。

グランドメニューに加えて黒板には日替わりのおすすめが並びます。前菜、メイン、パスタなど、旬の野菜をふんだんに使った手作り料理が魅力的です。

夜はメインが選べる「夜ごはんメニュー」もあり、一人利用にもぴったり。追加料金で料理の幅も広がります。前菜とお漬物が付いたセットで、ワンドリンク制です。

野菜の魅力を再確認

まずは冷菜から。焼きなすのマリネと蒸し鶏をいただきました。
ジューシーな焼きなすと、しっとりとした鶏胸肉が相性抜群。甘みと酸味が心地よく調和します。

次の前菜は人気のキッシュ。この日はニンジンと生ハム入りでした。友人のシェフからおすすめされた一品です。

甘く力強い旨みを持つニンジンに、生ハムが旨みを重なります。香ばしいバターの香りとサクサクのパイ生地がたまりません。メニューにあればぜひ味わってほしい一皿です。

メイン1皿目は、養老豚サルシッチャと野菜のローストをチョイス。お皿には彩り豊かな旬野菜がたっぷりで、うれしくなりますね。
店主曰く、美味しい野菜を食べてほしいのでついつい多く盛ってしまうとのことでした。

お野菜にはニンジンのソースを添えて。野菜ごとに火入れ時間を変え、ローストしながらも瑞々しさを残しています。甘みと旨みがしっかりと感じられ、野菜本来の魅力を再発見できます。ハーブの効いたサルシッチャは肉厚でジューシー、食べ応えも十分です。

オープン当初から、長年愛されてきた定番メニュー「和牛すね肉の煮込み」も外せません。ナイフがすっと入る柔らかさ、濃厚な旨み…思わずワインを合わせたくなります。

スイーツも抜かりなく。この日はあんずのタルト。ねっとりとした甘みとほのかな酸味が心地よく、食後を華やかに締めくくってくれます。

「グリル猫町」のお野菜が美味しい理由のひとつは、自家菜園の存在。最良の状態で収穫された野菜をすぐに料理に使えるからこそ、瑞々しく味わい深い一皿になるのです。

派手さはありませんが、落ち着く空間で、手間暇と愛情を込めた料理を堪能できる「グリル猫町」。野菜の魅力を再確認できる、心温まるビストロです。

店舗情報

店名:グリル猫町
住所:京都市左京区一乗寺築田町100−5
電話番号:075-722-8307
営業時間:12:00〜14:00 / 18:00〜21:00(L.O.)
定休日:火曜
https://www.instagram.com/grill_nekomachi/