小学生が自分たちで植えたもち米を稲刈り
地域の人たちに支えられて
via 京都西山旅感 HOTSUU 撮影
大原野は、京都市の西の端、西山のふもとに田畑や竹林が広がるのどかな農村地帯です。学校の目の前が一面の田んぼという風景は、京都市内ではもう珍しくなりました。
■地域が支える「学校の隣の田んぼ」
田んぼは、近所の農家さんのご厚意で約1反(約10アール)をお借りしているものです。大原野小学校では総合的な学習の時間の一環として、毎年3年生と5年生が田植えと稲刈りを体験しています。この日も2時間目に3年生全員が、続く3時間目には5年生が田んぼに入りました。
6月の田植えでは、初めての泥の感触に驚きながらも、地域の方や保護者に教わって苗を植えていった3年生。あれから4カ月、稲は見事に実をつけました。自分たちが植えた苗が実りの秋を迎えたのですから、喜びもひとしおです。
■地域が支える「学校の隣の田んぼ」
田んぼは、近所の農家さんのご厚意で約1反(約10アール)をお借りしているものです。大原野小学校では総合的な学習の時間の一環として、毎年3年生と5年生が田植えと稲刈りを体験しています。この日も2時間目に3年生全員が、続く3時間目には5年生が田んぼに入りました。
6月の田植えでは、初めての泥の感触に驚きながらも、地域の方や保護者に教わって苗を植えていった3年生。あれから4カ月、稲は見事に実をつけました。自分たちが植えた苗が実りの秋を迎えたのですから、喜びもひとしおです。
みるみるうちに稲が刈られます
via 京都西山旅感 HOTSUU 撮影
稲刈りは、保護者や地域の農家さんの指導を受けながら進みました。校長先生を筆頭に先生方も鎌を握り、みるみるうちに稲が刈られていきます。積み重ねられた稲の束は、主に保護者ら大人たちがひもで結わえていきますが、この結び方がなかなか難しいようで、地元の農家さんから手ほどきを受ける姿も見られました。束ねた稲は、このあと田んぼで天日干しされます。
■「これだけ人が来てくれはるから」
子どもたちを見守っていたのが、地域づくり団体「なんやかんや大原野」推進協議会の小原会長です。刈り取ったもち米の乾燥や精米も、毎年引き受けてくださっています。
「きれいに刈れましたなあ。けど、これは人手がいる作業。こんだけ保護者さんや地域の人が来てくれはるから、できるんです。人が少なかったら、とても刈り切れません」と小原会長。子どもたちの体験の陰には、こうした大人たちの支えがあります。
■「これだけ人が来てくれはるから」
子どもたちを見守っていたのが、地域づくり団体「なんやかんや大原野」推進協議会の小原会長です。刈り取ったもち米の乾燥や精米も、毎年引き受けてくださっています。
「きれいに刈れましたなあ。けど、これは人手がいる作業。こんだけ保護者さんや地域の人が来てくれはるから、できるんです。人が少なかったら、とても刈り切れません」と小原会長。子どもたちの体験の陰には、こうした大人たちの支えがあります。
けっこう難しい
via 京都西山旅感 HOTSUU 撮影
■「ゲームでは、ワンクリックやのに」
刈り終えた子どもたちに感想を聞くと、「暑かった」という声とともに、「ゲームよりずっと難しかった」という言葉が返ってきました。
人気ゲーム「マインクラフト」のことだそうです。四角いブロックの世界で、建物を建てたり、畑を作ったり、動物を飼ったりできるゲームで、作物の収穫もクリックひとつ。ところが本物の田んぼでは、腰をかがめ、稲の株を握り、鎌を引く、その繰り返しです。画面の中では一瞬の作業が、実際にはこんなにも手間と力がいる。現代っ子らしい感想ですが、だからこそ、この体験の意味が伝わってきます。
■もち米は「おかき」になって地域へ
収穫したもち米は、天日干しの後、小原会長が乾燥・精米し、PTAが業者に持ち込んで「おかき」に加工します。11月には、学校の横にある農協のマルシェで、子どもたちが自らおかきを販売する体験も予定されています。田植えから稲刈り、加工、販売まで、米づくりの一連の流れを地域ぐるみで子どもたちに伝えているのです。
刈り終えた子どもたちに感想を聞くと、「暑かった」という声とともに、「ゲームよりずっと難しかった」という言葉が返ってきました。
人気ゲーム「マインクラフト」のことだそうです。四角いブロックの世界で、建物を建てたり、畑を作ったり、動物を飼ったりできるゲームで、作物の収穫もクリックひとつ。ところが本物の田んぼでは、腰をかがめ、稲の株を握り、鎌を引く、その繰り返しです。画面の中では一瞬の作業が、実際にはこんなにも手間と力がいる。現代っ子らしい感想ですが、だからこそ、この体験の意味が伝わってきます。
■もち米は「おかき」になって地域へ
収穫したもち米は、天日干しの後、小原会長が乾燥・精米し、PTAが業者に持ち込んで「おかき」に加工します。11月には、学校の横にある農協のマルシェで、子どもたちが自らおかきを販売する体験も予定されています。田植えから稲刈り、加工、販売まで、米づくりの一連の流れを地域ぐるみで子どもたちに伝えているのです。
校長先生もみずから鎌を持って
via 京都西山旅感 HOTSUU 撮影
■少子化の中で守られる「ここならでは」の学び
乾和夫校長は「この環境は、ほかの学校にはないもの。苗の手配なども含めて地域の方々が支えてくださり、本当にありがたいです」と話します。
一方で、少子化の波はこの地域にも押し寄せています。現在は35人学級で、いちばん人数の多い学年でも31人。筆者が子どもの頃は1クラス47人、1学年500人ほどいたことを思うと、隔世の感があります。それでも、学校の隣に田んぼがあり、地域の大人たちが当たり前のように子どもたちを支えている。その風景は、京都・西山の大原野ならではの宝物です。
農家の子も、そうでない子も、同じ田んぼで汗を流す。日本の大切な第一次産業の良さを肌で知った子どもたちの中から、いつか未来の農業の担い手が生まれるかもしれません。11月、子どもたちが店頭に立つおかきの味が、今から楽しみです。
乾和夫校長は「この環境は、ほかの学校にはないもの。苗の手配なども含めて地域の方々が支えてくださり、本当にありがたいです」と話します。
一方で、少子化の波はこの地域にも押し寄せています。現在は35人学級で、いちばん人数の多い学年でも31人。筆者が子どもの頃は1クラス47人、1学年500人ほどいたことを思うと、隔世の感があります。それでも、学校の隣に田んぼがあり、地域の大人たちが当たり前のように子どもたちを支えている。その風景は、京都・西山の大原野ならではの宝物です。
農家の子も、そうでない子も、同じ田んぼで汗を流す。日本の大切な第一次産業の良さを肌で知った子どもたちの中から、いつか未来の農業の担い手が生まれるかもしれません。11月、子どもたちが店頭に立つおかきの味が、今から楽しみです。
こんなにたくさん!
via 学校運営委員会佐藤さん撮影