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最終営業日に多くの来館者
京都・四条河原町のランドマーク、藤井大丸は、2026年5月6日をもって営業終了。閉店ではなく“一時休業”となりました。
建物の老朽化による建て替え・全面改装に伴うもので、2030年度に再開予定。休業の発表時には大きなニュースとなりました。
最終日の5月6日、現地を訪問。その様子をお伝えします。
建物の老朽化による建て替え・全面改装に伴うもので、2030年度に再開予定。休業の発表時には大きなニュースとなりました。
最終日の5月6日、現地を訪問。その様子をお伝えします。
玄関には藤棚の装飾が施され、別れの時間を彩っていました。建物の一部は1935年に竣工し、1969年の増築で現在の8階建ての姿となりました。
じつは関西初のマクドナルドはこの藤井大丸で、1972年に開業。玄関近くに店舗があり、当時は噴水も設けられていたそうです。
じつは関西初のマクドナルドはこの藤井大丸で、1972年に開業。玄関近くに店舗があり、当時は噴水も設けられていたそうです。
休業に先立ち、地下1階の食料品売場「タベルト」は閉店。その跡地には棚が設置され、来館者が思いを書き残すメッセージボードとなっていました。
台とペン、付箋が用意され、エスカレーター横のガラス面にも、多くの方がそれぞれの思いを書き込み貼り付けており、その様子も感慨深いものでした。
子ども向けのスペースもあり、足を止めて読み入る来館者の姿が印象的でした。それぞれの記憶や歴史が積み重なり、館への思いの深さが伝わってきます。
閉店済みの店舗スペースには、過去の広告ポスターが展示され、時代背景を感じさせるアーカイブ空間に。デザインやフォントには懐かしさと同時に新鮮さもあり、流行を先取りしてきた百貨店らしい個性が際立ちます。
シールが用意され、気に入ったポスターに投票できる仕掛けも用意されていました。
大理石調の階段やレトロなフロアガイド、味わいのあるエレベーターなど、建物ならではの意匠も印象的。こうした要素が、建て替え後も何らかの形で継承されることに期待したくなります。
どこを撮っても絵になります。
7階はガラス張りで、自然光が差し込む明るいフロア。遠目に繁華街を見渡すこともできました
階段で屋上へ上がることができ、休憩や喫煙スペースとしてだけでなく、イベント会場としても活用されてきました。最終盤の5月4日・5日にはコーヒーイベントも開催されました。
地下1階の食品フロアは、ご近所からプロまで幅広い層に親しまれてきましたが、最終日はご覧の通り無人の空間が広がり、以前とはまったく異なる景色となっていました。
また、最終日には来館者へタオルの配布も行われていました。
2026年5月6日をもって藤井大丸は一時休業へ。閉店ではなく、2030年度の再開に向けた新たなスタートでもあります。
なお、複数のテナントは近隣へ移転しており、これまでのような建物の“面”としての展開から、“点”として街中に広がる形へと変化。当面はエリア全体で藤井大丸の存在を感じるフェーズに入ります。
街の中心にある施設だけに、その不在はやはり寂しさを感じさせますが、再開の日を楽しみに待ちたいところです。
なお、複数のテナントは近隣へ移転しており、これまでのような建物の“面”としての展開から、“点”として街中に広がる形へと変化。当面はエリア全体で藤井大丸の存在を感じるフェーズに入ります。
街の中心にある施設だけに、その不在はやはり寂しさを感じさせますが、再開の日を楽しみに待ちたいところです。