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祇園にある商売繁盛の神様
昨年の同時期では、祇園界隈自体が閑散とした様子でしたが、今年の十日えびすは三連休をまたぎ、多くの参拝客でにぎわっていた様子。
こちらは十日えびす名物の和菓子『えびす焼』。創業100年の歴史を持つ和菓子の老舗『かぎ甚(鍵甚良房)』が祭り期間中のみ提供。店頭でカステラ生地を焼き上げ、それにあんこを包んだ出来立ての美味しさが楽しめるお菓子。十日えびすでは1月9~11日の3日間の販売予定ですが、最終日にはすでに完売し、昼を待たずして店じまい。このえびす顔の和菓子が飛ぶように売れ、まさしく商売繁盛だった様子。このえびす焼は他秋の二十日えびす大祭時の2日間、年間5日間のみ販売。
この日は11日ののこり福祭でしたが、それでも多くの参拝客が次々とやってきました。
出店はこの日で最終ですが、お祭り自体は12日まで続きます。
いつも参道脇で買う福笹と同じような縁起物『人気笠』。人気笠は文字通り人気の出る笠で、店の隅に吊り下げ多くの人が来店し商売繁盛を願うというもので、ライターも一応人気商売なのでいつもこれをいただきます(笑)
本殿参拝には行列ができていました。
本殿にはご祭神、八代言代主大神、大国主大神、少彦名神が祀られています。
大祭時には水産組合が商売繁盛と豊漁を祈願して招福まぐろを奉納し中央に飾られていますが、すでにお下がりになってる様子。
大祭時には水産組合が商売繁盛と豊漁を祈願して招福まぐろを奉納し中央に飾られていますが、すでにお下がりになってる様子。
福笹と飾り物を求める人も。
そして、昨年と同様に本殿横の壁板「たたき板」のお参りは中止。
えべっさんはご高齢のため耳が遠く本殿前の鈴を鳴らすだけでは気が付かない。なので、本殿横の壁を「お詣りに来ましたぇ」と知らせるために皆ドンドン嬉しそうに叩くわけですが、今年もなし。
えべっさんはご高齢のため耳が遠く本殿前の鈴を鳴らすだけでは気が付かない。なので、本殿横の壁を「お詣りに来ましたぇ」と知らせるために皆ドンドン嬉しそうに叩くわけですが、今年もなし。
福笹奉納の舞。雅楽の調べが祭りらしい雰囲気に。
境内には、他猿田彦神社や八幡神社など末社もあり、こちらは学問の神様、菅原道真公を祀る小松天満宮。
そして、都七福神めぐりの方はこちらで御朱印を授与されていました。
都七福神とは、日本最古、室町時代に京都から始まった七福神信仰により、新春に京都の有名寺社7か所の七福神の札所を巡礼するとより一層のご利益がいただけるというもの。北は比叡山のすそ野から南は宇治市黄檗までと広範囲にわたる巡礼。1日で全てを効率よく巡礼するバスツアーも組まれ、専用の色紙や扇に御朱印を集める方も。
都七福神とは、日本最古、室町時代に京都から始まった七福神信仰により、新春に京都の有名寺社7か所の七福神の札所を巡礼するとより一層のご利益がいただけるというもの。北は比叡山のすそ野から南は宇治市黄檗までと広範囲にわたる巡礼。1日で全てを効率よく巡礼するバスツアーも組まれ、専用の色紙や扇に御朱印を集める方も。
で、最後のおみくじは中吉でした。
参拝を終えると、神社の南側、以前小学校があったと記憶していましたが、見違えるような景観になっていて、新しくホテルが建設される様子。変わらないものと変わるものが隣り合わせに同居する、今の京都を象徴する縮図のような光景でした。
京都ゑびす神社は「えべっさん」の愛称で親しまれ、関西ではお馴染みの西宮神社・大阪今宮神社と並ぶ日本三大ゑびす。1202年(建仁2年)に建仁寺建立にあたり鎮守として建てられた、約800年の歴史ある神社。