新型コロナの影響で今年は文字通り『開かずの井戸』
1568年(永禄11年)、織田信長の上洛により御旅所は移転させられましたが、この井戸から名水が湧くことから、毎年祇園祭の際には開放。
一時、地下鉄東西線の工事で水脈が途絶えたそうですが、新たにボーリングして復活。
八坂神社の本殿下にある井戸とつながっているという伝説も残され、1970年ごろまでは、長刀鉾のお稚児さんが井戸開きの日にこの名水で手を清めていたそうです。
一時、地下鉄東西線の工事で水脈が途絶えたそうですが、新たにボーリングして復活。
八坂神社の本殿下にある井戸とつながっているという伝説も残され、1970年ごろまでは、長刀鉾のお稚児さんが井戸開きの日にこの名水で手を清めていたそうです。
毎年、この井戸が開放されるのを心待ちにしている地元民も多数。ですが、今年はどうやら新型コロナウイルス感染拡大予防ということでしょうか。いつもならすでに開放しててもいい時期ながら、施錠されています。
中はこんな状態ですが。
こちらは昨年の様子。
こんな風に祭期間中は提灯や笹の葉も飾られ、普段素通りスポットなのに、この時ばかりは足を止めて井戸の存在に気づき、祭期間であることを再認識。
こんな風に祭期間中は提灯や笹の葉も飾られ、普段素通りスポットなのに、この時ばかりは足を止めて井戸の存在に気づき、祭期間であることを再認識。
水量はさほどありませんが、御神水が注がれています。中にはペットボトル持参の人もいたり。
土用の日に、あんころもちと一緒にこの水を飲むと、一年間病気をしないという言い伝えもある名水。ちょうどこの時ご近所の方も汲みに来られていて、祭り期間中は毎日こちらの名水でご飯を炊くとか。なんと贅沢な(笑)
今年は新型コロナの影響で、霊験あらたかな名水に残念ながらあやかれませんが、来年こそは、と願うばかり。
今年は新型コロナの影響で、霊験あらたかな名水に残念ながらあやかれませんが、来年こそは、と願うばかり。
基本情報
名称:御手洗井
場所:京都市中京区手洗水町
場所:京都市中京区手洗水町
じつはこちら、祇園祭期間中(毎年7月14日ごろから還幸祭の7月24日まで)のみ開放される井戸『御手洗井』。八坂神社、祇園祭と深くかかわりがあり、かつて八坂神社の御旅所だった場所。