NHK大河『豊臣兄弟』で話題!寺町『本能寺』織田信長の御廟へお参り

2026年の大河ドラマ『豊臣兄弟』に刺激され、久しぶりに本能寺へ。ちょうど復元された信長の愛刀も展示されていて、思いのほか充実した参拝となりました。

目次

本能寺と本能寺跡

まさしくここ寺町通りに面した本能寺が、「あの」本能寺だと思っていた若いころの私はいつもテンション高めで参拝していました。
今は周知のことですが、織田信長が明智光秀に急襲された本能寺は、現在の場所ではありません。
何かの用事で訪れた老人ホームの前に「本能寺跡」の史蹟を見つけたときは、妙に興奮したことを覚えています。

via 藤花
現在の本能寺は、天正19年(1591)に豊臣秀吉の命により移転しました。
当時は今の御池通りや京都市役所も含むほどの広大な敷地だったそうですが、幕末元治元年(1864)の禁門の変に伴った大火(どんどん焼け)や明治の廃仏毀釈などの影響により、寺地が削られ塔頭を含めた伽藍が完成したのは昭和3年(1928)のことでした。

繁華街に堂々たる姿を誇る本能寺

総門

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京阪「三条」から西へ、三条京極を通り抜けて寺町通りを北へ歩いた先、御池通りの手前に本能寺があります。
寺町通りに面した総門は、明治4年(1871)に妙心寺塔頭・恭明院(きょうめいいん)の門として建てられたもので、明治13年(1880)に移築されてきました。

本能寺の字が?

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一般的には「本能寺」と記されますが、正式には「能」の右側の「ヒ」2つが「去」のような字になっています。
本能寺は、天文法華の乱や本能寺の変、天明の大火に禁門の変と何度も焼き討ちや火災に遭ったため、「火」を連想する「ヒ」を使用せずに現在の字に変えたそうです。

本堂から信長公御廟所へ

本堂

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本堂の両側の提灯には、2つの紋が描かれています。
1つは本能寺の寺紋である「結び雁金」、もう1つは「鶴丸紋」です。
これは信長の小姓で「本能寺の変」で討ち死にした森蘭丸(乱丸)の家紋として知られていますが、実は本能寺の宗紋でもあります。

結び雁金

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鶴丸紋

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まずは本堂へお参り。
本堂に入ってまず感じたのはそのきらびやかさ。そして内陣の豪華なシャンデリアのようなキラキラした荘厳具とその奥に鎮座されている日蓮上人像です。
ただ御本尊は一般的な寺院に見られるような仏像ではなく「本門八品上行所伝(ほんもんはっぽんじょうぎょうしょでん)の南無妙法蓮華経」という文字曼荼羅です。

難しいことはわかりませんが、法華宗や日蓮宗にとってとても大事な教えが御本尊になっています。

本堂内陣の様子

しばし豪華さを堪能してから、本堂裏手にある信長公御廟所へ向かいました。

信長公御廟所と拝殿(手前の建物)

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信長公御廟所は、本能寺の変後に信長の三男信孝の命により建てられました。
手前に拝殿があり、奥中央に信長の、その隣には本能寺の変で討ち死にした家臣たちの供養塔があります。
信長の供養塔の下には信長所有の太刀が納められているそうです。

信長供養塔

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先日放映されていた「本能寺の変」by『豊臣兄弟』は、今までになく切ない展開で、信長の寂しさや孤独感が胸に迫ってきました。
天下統一が近づくにつれ、自らの力が強大になるにつれ、孤独になっていく信長。
信長に対してはさまざなな評価があることはもちろん承知ですが、この日の私は、ただ彼の寂しさに思いを馳せながら手を合わせました。

人々を火災から守った火伏せのイチョウ

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御廟所の南にある大きなイチョウは「火伏せのイチョウ」と呼ばれています。
天明8年(1788)の天明の大火では木から水を噴出して木のもとに逃げてきた人々を救ったことで名付けられたそうで、元治元年(1864)の大火の際にも水を噴き出し近くの塔頭寺院・龍雲院のみが焼失を免れたといわれています。
高さが30m・幹の周囲は5mほどもある立派なイチョウは、厳しい日差しを遮るように広がる青々とした葉がさわさわと揺れていました。

浦上玉堂の墓

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「火伏せのイチョウ」に覆われるように建っているのは、浦上玉堂とその子・春琴の墓があります。
浦上玉堂は、江戸後期の文人画家です。
元は備前岡山藩の藩士でしたが壮年期に脱藩し、子とともに会津・江戸・大坂などを放浪し、京都に落ち着きました。
水墨画に秀で、川端康成愛蔵の「東雲篩雪図(とううんしせつず)」は、国宝に指定されています。

さまざまな寺宝が展示されている「大寶殿宝物館」

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最後に訪れたのは、信長の肖像図や愛刀(復元)、茶器などを展示している「大寶殿宝物館」です。
総門を入ってすぐ右にある鉄筋コンクリート造り4階建ての建物で、1階東側に御朱印授与所があります。

御朱印授与所

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西側の入口から入ると自販機でチケットを購入し、展示スペースのある2階にあがります。
9時オープンすぐに入館したため、まだ誰もおらず、ゆっくりと展示物を観賞。
館内奥にある織田信長の肖像画は、口元に髭のない珍しいものです。
肖像画の下には三条小鍛冶宗近作の信長の愛刀が展示されていました。

信長の肖像と復元された宗近

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隣には、同じく信長の愛刀「実休光忠(じっきゅうみつただ)」の復元刀があります。
ほかにも時代が異なるさまざまな名刀があります。

復元された実休光忠

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信長所蔵の茶器や香炉も見逃せません。
特に本能寺の変の際、信長に変事を知らせるために鳴きだしたという伝説を持つ「三足の蛙」という香炉や信長が寄贈した「麒麟の香炉」、信長家臣の鎧兜など見どころたっぷり。

三足の蛙

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麒麟の香炉

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涼しい館内で、じっくりゆっくりと貴重な文化財を観賞したあとは、御朱印授与所で墨絵師・御歌頭氏画のクールな特別限定御朱印もいただきました。

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本当なら寺町通りをもう少し散策したかったのですが、だんだんと厳しくなる暑さに耐えられず急いで帰りました。
ゆっくりと京散策をするのはもう少し涼しくなってからですね。

本能寺の基本情報

・住所 京都市中京区寺町通御池下ル下本能寺前町
・電話 075-231-5335
・境内自由
・宝物館開館時間 9:00~17:00
・宝物館定休日 年末年始・展示替え日
・宝物館入館料 一般700円/中高生500円/小学生300円/修学旅行生300円
アクセス
・最寄り駅 市営地下鉄東西線「市役所前」徒歩すぐ/京阪本線「三条」徒歩約7分
・バス 「河原町三条」徒歩約徒歩すぐ
・HP https://kyoto-honnouji.jp/