【京都】豪快で遊び心あふれるカウンター寿司 御所南の路地奥に誕生「のら寿司」

御所南エリアに、注目の鮨店「のら寿司」が2026年3月オープン。宮川町でのPOPUP営業時代から知られる人気店で、現在は高倉二条の路地奥に店を構えます。濃厚な旨みを重ねたアテ、遊び心ある握り、締めを飾る豪快な巻き寿司まで、緩急ある展開が印象的な一軒です。

目次

御所南の路地奥に注目の寿司店が誕生

閑静な御所南エリア、高倉二条に注目の鮨店が2026年3月にオープン。宮川町で限定営業していた、知る人ぞ知る鮨店が、御所南に「のら寿司」として復活オープン。ファンも多かった寿司店だっただけに、オープン当初から話題に。私も以前からファンで復活を心待ちにしていました。

チーズケーキ店とラーメン店の間、いかにも京都らしい細い路地を進んだ先に店舗があります。

落ち着いた和の一軒家造りの店舗で、もともと「つろく」があった場所。同じ敷地には日本料理の名店「游美(ゆうび)」もあります。

和の落ち着いた店内で、カウンター8席。18時から一斉スタート、13,200円(税込)のおまかせコースのみで、完全予約制です。

使用する調味料は、店主の出身地・丹後のものが中心。お米も丹後産で、合わせ酢には名店「飯尾醸造」の一般流通しない「赤酢プレミアム」と「富士酢プレミアム」をブレンドしています

まずはビールで乾杯。ガリにはごぼうを混ぜ込み、食感も豊か。箸休めにもアテにもなる優秀ながりです。

緩急が効いた豪快なコース

一品目は、生しらすとブランド卵「濃紅」を組み合わせ、卵かけごはんを想起させる一皿。塩味には酒盗を使い、のっけからガツンとくる濃厚さです。

新玉ねぎのすり流しには白味噌と黒七味を合わせ、新玉ねぎらしい甘みに、対極にある黒七味の刺激が味わいに立体感を加えています。

春の名物・ホタルイカは、ボイルと焼きを組み合わせて叩いた一貫。香ばしさも加わり、より複雑で濃厚。ホタルイカの旨みをダイレクトに堪能できます。

恋豆腐と春菊の白和えは、豆腐の旨みと春菊の苦みが心地よい仕上がり。濃厚な旨みと優しい味付け、緩急をつけたメニュー構成です。

日本酒も色々あるので、お店の方に聞いてくださいね。

鯛はマリネすることで、ねっとりした食感ながら軽やかな口当たりに。

こちらの特徴的な器は、清水焼のTOKINOHA製です。まるで舞台のようで華やかさが増します。

ふきのとうと大ズワイ蟹の茶碗蒸しは、出汁たっぷりでほっとする美味しさです。茶碗蒸しがあると嬉しいですね。

途中で白エビの唐揚げが提供され、半分ほどを茶碗蒸しへ入れて味変。白海老の甘みと食感の変化に加え、あっさりした茶碗蒸しにコクが加わります。

少しスモークをかけたコリコリ食感のつぶ貝。

さらにクレソン巻きを土台に、イカ、数の子、赤貝などをたっぷり盛り込み、味も食感も実に豊か。
豆乳と「富士酢プレミアム」でまとめた、“マヨネーズのようでマヨネーズではない”ソースで和えていて、後味はすっきり。

蒸した市川レンコンとスルメイカには辛子酢味噌を添えて。辛子の鼻に抜けるツンとした刺激がインパクトを残します。ただ、その刺激はすっと消え、後味は軽やかです。

臭みを感じさせないイワシは、酢締めによって脂の旨みが際立ち、生姜の優しい刺激が美味しさを引き立てます。

まぐろは4種類。まずは中トロから。おろし玉ねぎを合わせることで脂を少しマイルドに。

赤身らしい鉄分の濃い旨味を堪能。隠し包丁もされ、丁寧な仕事も光ります。

とろたくには穂紫蘇を加え、香りもプラス。ワンランク上の美味しさです。

鯖の巻き寿司は、紫蘇、ごま、ガリ、干瓢など薬味たっぷりで、まるでアテ巻きのよう。お酒が進みます。

春の名物、若竹煮。あっさりした味わいに、木の芽の香りが落ち着かせてくれます。

叩いたイカの間に雲丹を挟んだ背徳感ある一貫へ。イカと雲丹がとろけ合うような美味しさです。

車海老の中にはカラスミが仕込まれ、パンチのある仕上がり。

さらに煮蛤ではなく、まさかの“煮牡蠣”。厚岸産の大ぶりな牡蠣で、濃厚な旨みがさらに凝縮され、プリプリ食感も印象的。黒七味と木の芽が良いアクセントになっています。

漬け地には酒粕やニンニクを少し加え、旨みを強化。マグロの旨みにひと工夫を加えています。

炭焼きのうなぎは、まさかの雲白肉仕立て。終盤にきて甘辛味わいが食欲を再び刺激し、細切りきゅうりもいい仕事をしています。

締めの巻物は、その日のネタを豪快に巻いた、まさに“エンドロール”。炙り穴子まで加わり、「本当に巻けるのか?」と思うほどのボリューム。

この日のコースを振り返るような巻き寿司で、一口では食べられないほどの大きさです。

デザートは種嘉の最中に一保堂茶舗の抹茶アイスとイチゴをサンド。番茶が添えられていました・

これだけの品数とボリュームながら、最後まで美味しく食べられるのは、味の緩急の付け方が巧みで、全体に軽やかさがあるからでしょう。

店主は居酒屋出身とあって、いわゆる正統派の高級寿司とは少し違う構成に。しかし、本能的な“うまい”をストレートにぶつけながら、少し軸をずらす。その遊び心と奥深さが、強く記憶に残る一軒でした。

店舗情報

店名:のら寿司
住所:京都市中京区二条通高倉西入松屋町51
営業時間:18:00~21:00
定休日:月曜
https://www.instagram.com/norasushi_kyoto/