2022年7月28日 更新

【京都ぶらり】『平家物語』にも記され源平合戦に敗れ処刑された「平重衡受戒の地」

汁物大好きな三杯目 J Soup Brothersです!FU~FU~☆彡今回は京都駅八条口から西へいった場所にある史跡。最近注目の『平家物語』にも記された武将ゆかりの場所。

コンビニ前に佇む『平家物語』ゆかりの史跡

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南区八条堀川西南角にあるコンビニ・ファミリーマート。すぐ向かいにはJR線の高架があり、わりと交通量も多い場所。たまたまここで信号待ちをしていて、ふと見ると何やら石碑を発見。

わりとよく通りかかる場所ですが、今までこんな石碑があったとは気づきませんでした。
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石碑は見た目比較的新しく、小さめ。『平重衡受戒之地(たいらのしげひらじゅかいのち)』と刻まれ、さらに案内板があります。それほど歴史に詳しくない方でも、平家にまつわる石碑であることはなんとなくおわかりかと思います。

平重衡(1157~1185年)は平清盛の五男で、源平の争乱では平氏の武将として活躍。一ノ谷の合戦で源氏に破れ幽閉され、鎌倉へ護送。しかし東大寺や興福寺焼き討ちの罪を問われ、奈良へ連行され処刑され生涯を閉じた人物。
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案内板には『法然上人と重衡受戒』と題され、こう書かれています。

『平家物語』巻十によれば、重衡は一ノ谷から京都へ護送され、八条堀川にあった藤原家成の御堂に幽閉。その際、重衡は法然上人との面会を望み、法然から十戒をさずけられたと記す。この碑は法然の八百年遠忌を記念し、そのゆかりの地であることを示す石碑。

現在放映中のNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』の中で、一ノ谷の合戦で俳優・菅田将暉さん熱演の源義経が急峻な一ノ谷から奇襲攻撃をかけ、勝利をおさめた場面は描かれていましたが、方や戦いに敗れた平氏には同時進行でこんな出来事があったことを石碑は伝えています。時代の転換期を知る史跡ですね。

基本情報

名称:平重衡受戒碑
場所:京都市南区西九条池ノ内町
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