2022年4月11日 更新

【京都桜2022】歴史ある一本桜。見事に咲き誇りました「大原野 十輪寺」【京都花めぐり】

京都市西京区大原野の十輪寺に咲く、樹齢約200年と伝わるのなりひら桜。早咲きで、風情を感じる桜です。今春の様子を紹介します。(3月末撮影)

唯一無二の天蓋の桜「なりひら桜」

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京都市西京区大原野に静かに佇む「十輪寺」。
創建は850年(嘉祥3)、文徳天皇が染殿皇后の安産祈願のため延命地蔵を安置したのが起源です。
後に在原業平が晩年を過ごされた所としても広く知られています。
交通アクセスは、阪急東向日より小塩までバスで20分程(1時間に1本)、又は灰方下車徒歩約20分です。
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拝観受付をすまし、目に飛び込んでくる壮大な風景。回廊の屋根からそびえ立つ背の高い桜は、「なりひら桜」と呼ばれています。樹齢約200年、長い歴史をこの場所で過ごしてきた桜です。
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本堂から回廊を抜けて、「三方普感の庭」越しに見るなりひら桜。このお庭は、江戸時代の作庭と伝わり、見方を変えることで楽しもうと考案され、「立って見る」「座って見る」「寝て見る」三通りの見方が楽しめることから、この名前となったようです。なりひら桜を、寝て見る、または見上げてみると、空を覆うように見えることから、天蓋の桜とも呼ばれています。
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見事な枝ぶりで、見る者を魅了する桜。大きな桜ですが、どこか優しさを感じる桜だと思います。
この日は満開で、テレビ局の夜桜中継が行われていました。
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裏山から見たなりひら桜です。瓦屋根に囲まれた桜風景は珍しいと思います。見る場所によってイメージが変わります。樹齢200年という事ですが、出来るだけ長く元気でいてほしい桜です。
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本堂です。京都指定文化財に指定されています。
鳳輦形(ほうれんがた)と呼ばれるお御輿をかたどった形で、非常に珍しい文化財です。
創建当初の本堂は応仁の乱時に焼失しましたが、1750年に再建されました。
文化財にも触れることが出来るのも、十輪寺の魅力です。
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本堂の裏山へ登ると、在原業平が晩年大阪湾の海水を運んで、塩焼きの風流を楽しんだと伝えられる旧跡があります。十輪寺の住所、「小塩」は塩焼きの故事に由来するそうです。
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今回は今春の十輪寺なりひら桜の様子を中心に紹介しました。
今年も見事でした。今後拝観される際の、参考になれば幸いです。

十輪寺 on YouTube

なりひら桜を、いろんな所から見た動画です。良かったらご覧ください(^^)

スポット情報

名称:業平寺 十輪寺
住所:京都市西京区大原野小塩町481
拝観時間:9:00~17:00
拝観料:400円
アクセス:阪急電車「東向日駅」下車  阪急バス「小塩」下車約20分 徒歩約1分
関連ページ:http://narihiratera.seesaa.net/
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